テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
876
前書き
ふと『キスが好き』って回文だなぁって思い、キスについて考えてたら沢山キスしてる話が書きたくなりました。
🍼🩷×💛
付き合ってるsnjn
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Q. 結婚したら1日何回CHUをしたい?
10回くらいかな?いや、足りないかな(笑)。とにかく多めで!
ー回答:吉田仁人
Q. 結婚したら1日何回CHUをしたい?
それ、いい質問ですよ(笑)!
~中略~
僕は・・・20回以上はしたいです(笑)。~後略~
ー回答:佐野勇斗
◇◇◇
唐突だが、俺はキスが好きだ。
あ、もちろん誰でも良い訳じゃないよ?
好きな人とするならって前提ね。
いつだかの妄想キストークというお題のインタビュー回答でも、1日に10回くらいはしたいって答えたくらいだ。
……あのインタビューは今より若かったしエンタメ的に答えた部分もあるんだけど。
そもそも『結婚したら』とついてたから一緒に住んでる前提の話であって、実際には、同棲もしてないカップルが1日に10回も20回もキスをするなんて難しい。
デート中のキス回数の平均ですら「2回~4回」が一番多いらしいし。
いや、なんの話だよって感じだけど。
まあ、端的に言うとね
今すごくキスがしたい。
俺ね、勇斗と付き合ってるんだよ。
付き合い始めて、1年半くらい。
ずっと共に走ってきた仲間に恋してしまったことを自覚したときは物凄く悩んだけど、勇斗も俺のことが好きって分かって…なんなら俺が恋をするよりもずうっと前から俺のことが好きだったってことが発覚して、はれて恋人になった。
でも、俺達は男同士だし、なによりアイドルだから外で堂々とイチャイチャするわけにもいかないので、恋人の時間は互いの家で2人きりの時だけ。
いつボロがでるかわからないから、2人きりであっても楽屋とか事務所とか仕事が絡む場所では恋人的な接触はしない。これは俺が決めて、勇斗にも約束させたこと。
ま、手を繋ぐとかハグをするとかは…動画でもやることがあるから、たまにしちゃうことがあるけど。
そもそもM!LKはメンバー全員、当たり前に楽屋が一緒だしノックしないで入ってくることも全然あるからな。
この業界、どこに目があってどこに耳があるか分からないからリスクヘッジは大事。
メンバーにすら付き合ってることは言ってないので、楽屋でイチャイチャしてそれを見られたら困る。
最初はメンバーだけには言おうかと考えてはいたんだけど、恥ずかしかったのと勇気がでなくて言い出せず、そのまま言わずにきちゃった感じだから、メンバーにはバレたらバレたで…とは思うけど……。
グループ内にカップルいるのは気まずい思いさせるんじゃないかって懸念もあって、結局言えないままだ。
とにかく、俺達の恋人としての時間は限られてるのね。
それでも仕事で一緒にいれる時間が多いし、お互いの家に行く時間を作れるから別に大丈夫だって思ってたんだけど……、ちょっと限界かも。
最近あまりにも忙しすぎる。
勇斗は前から俳優業の方もあって忙しくしてたけど、今は有り難いことにグループ全体のお仕事も、メンバー全員が個人での仕事も本当に沢山いただけるようになった。
その分、2人きりで過ごせる時間が無くなりましたね。
前は俺が勇斗の家に行ってある程度の家事をしながら勇斗を待って…とかできたけど、そんなの無理。
だって俺、ここ1ヶ月、1日も休みなかったもん。
丁寧な暮らしとかしてられないし、勇斗に会いに行くのも出来ない。
グループ全員での仕事もあるけど、バラバラで仕事することも増えたから前に比べると全然会えない。
仕事をいただけることは嬉しい。
本当に夢みたいなことだと思う。
でもさ、やっぱ恋人には会いたいし触れたい……。
仕事で1週間前に会ったけどさ、もう2ヶ月もキスしてないんですけど。
2ヶ月だよ?遠距離恋愛してんのかって。
「はぁ…」
「仁ちゃん、どーしたん?」
無意識に溜め息が溢れ、それに対し隣にいた舜太が尋ねてきた。
「え?」
「溜め息ついとったで?」
「あぁ、…や、最近忙しくて…ちょっと疲れて…ごめん。舜太も、みんな忙しいのに。気を付けるわ。」
あっぶね~~~。
言えない。言えるわけない。
勇斗とキスしたくて無意識に溜め息つきました、なんて。
俺、欲求不満なのかな?
下品な話になるけど下の方は自分ひとりで抜けるじゃん。だから、そこの欲は別に大丈夫なのよ。
元々、そんなに性欲強くないし。
でもキスは1人じゃ出来ないから、よりしたいって思うのかも。
あと、キスって幸せになるから好き。
今日は久しぶりに5人での仕事なんだけど、勇斗の顔みたらよりキスしたくなっちゃいそうだなぁ……。
そんなことを考えてると柔太朗と太智が到着したので、俺は不埒な思考を片隅に追いやった。
4人揃った楽屋で今日の仕事の段取りについて確認を進める。
勇斗はドラマの撮影で入りがギリギリになるとマネージャーから共有を受けてるので入り後に必要事項を共有して細かい部分は4人でフォローできるようにすることになってる。
誰かがスケジュール的に厳しい時も、他のメンバーがフォローできるから5人で良かったなと思う。
そんな風に考えてると、コンコンとノックされた。返事する間も空けずにガチャリと楽屋のドアが開く。
「おつかれぇー…」
ドアから入ってきたのは勇斗だった。
なんか疲れてんな。
「あれ、勇ちゃんは収録開始ギリギリに入りって聞いとったけど、変わったん?」
予定より大分早い到着に疑問に思ったのか、舜太が問いかける。
俺含め他のメンバーも勇斗の方をみる。
「あー…その予定だったけど、頑張って撮影巻いてきた。めっっっちゃハードだったけど…。」
「佐野さん、げっそりしてるやんw」
「勇ちゃんお疲れさま」
「すごいなぁ、勇ちゃん!」
太智が笑いながら疲れを指摘し、柔太朗が優しく気遣う。舜太はニコニコと無邪気に笑う。
そんな3人に向かって勇斗は笑う。
俺はと言うと、
……なんか勇斗、疲れてても色気が増してて格好いいな。ずる。キスしたい。
なんて考えながら、ぼけっと勇斗をみてた。
「……仁人?」
勇斗が名前を呼ぶ声にハッとして意識を取り戻す。…なに考えてんだ俺は。
「なに?」
「いや、ぼけっとしてたから(笑)」
「ちょっと今日食べる枇杷について考えてたわ。」
適当に嘯いて誤魔化す。
「はぁ?なんだそれw」
「そんなことはおいといて、早く来れたならこれからやる撮影の段取りについて勇斗も全部確認するよね?」
「おう」
「じゃあ、みんなも再確認ね。」
「「「おっけー」」」
頭を仕事モードに切り替え、もう一度今日の進行についておさらいをする。
5人とも流れをしっかり把握できたところで、スタッフさんに呼ばれ撮影に向かうことになった。
事前にちゃんと擦り合わせたので撮影は順調に進み、時間が押すこともなく予定どおりに終了した。
時刻は20:00。
この業界は仕事がテッペンを越えることもザラにあるから早い方だ。俺はこれで今日の仕事は終了。しかも明日は午前オフ!嬉しい。
舜太と太智はそれぞれ別のバラエティの収録があるからと言ってマネージャー陣と先にでた。
柔太朗は劇場版の撮影をするらしく、お先~と言って帰っていった。
楽屋に残ってるは勇斗と俺だけ。
勇斗は確かこの後に打ち合わせがあり、明日も朝早くから仕事が入ってたはず。
本当はもう少し勇斗と一緒に居たいけど、名残惜しくなる前に帰ろう。
「じゃ、俺もそろそろ帰るね。勇斗はこのあと打ち合わせだ…うわ?!」
顔をみてから帰ろうと思い、挨拶をしながら振り返ると勇斗が思ったより近くにいてビビる。
「うわって(笑)」
「いや、音もなくこんな近くに居たら怖いだろ!」
「気付かれないように、そーっと近づいたからね」
「なんでだよww」
楽屋だから恋人ではなく、仲間の吉田仁人の皮を纏ったまま、笑いながら勇斗の目をみる。
その瞬間、俺はピシリと固まった。
コメント
1件
わあ…第1話からもう、この胸のざわつき! キスしたくて仕方ない仁人くんの気持ち、すごく伝わってきました…。 特に「キスは1人じゃ出来ないから」ってところ、本当にそうだよね。 楽屋で勇斗くんが近づいてきて固まったラスト、続きが気になりすぎます〜!