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いつも通りの朝


私はメイクをして鏡を見ていた


「あー今日もかわいい」


そんなつぶやきを15分ぐらい続けていた


「あいか~そろそろ行きなよー待ってる人もいるだろうし」


その言葉に引っ掛かりつつ学校へ向かった




おはよ~


おはよー


朝 私はいつも通り学校へ向かった


曲がり角でイケメンとぶつかることを期待しながら歩いていたが…


私ではなく後ろを歩いていた眼鏡女子がぶつかっていた


「なんで私じゃないのよ…」


そう小さくつぶやきながら学校へ着きホームルームが始まった


ホームルーム中に隣のクラスから「キャー」という声がたくさん聞こえる


「あー、そういえば隣のクラスに男の転校生が来てたな」


先生はそうつぶやくとクラスの女子生徒からブーイングが飛んでくる


「なんでーそこは私たちのクラスでしょー」


「隣のクラスずるいー」


そんなこんなで午前中の授業が終わり昼休みになった


「ねーあいか 隣のクラスの転校生見に行こ!イケメンらしいよ!」


親友の さや が声をかけてくれた


「マジで!行くー!」


私はさやと一緒に隣のクラスへ向かった


「あっ!あの人だ!」


女の子が集まっているところをさやが指をさす


「えー見えないよー」


あまりにも集まる人数が多すぎて私からは見えない


「隣の教室だから入っちゃダメだしな…」


その時先生が入った来て追い出されてしまった


私は見れずに終わりさやは横顔は見れたらしい


教室に戻り二つの机をくっつけてお弁当を広げる


「めっちゃイケメンだった~」


「いいなー見れたの 私見れなかった」


私は見れなかった悔しさからリプトンを一気飲みしてしまう


「あーそんなに飲んでお腹壊すよー」


「だってー」






放課後になりさやとは家の方向が逆なので校門前でバイバイした


普通に歩いているととある神社で狛犬の像に落書きをしている小学生がいた


「何してるのー!」


「やべー!逃げろー!」


声を少し荒げた瞬間小学生が逃げて行った


「あー…狛犬ちゃんが」


ハンカチを取り出し何とか落書きを落とした


「ふぅー 何とか落ちたー」


「…あの娘 やはり…」


私は視線を感じ周りを見渡した


「誰もいない…」


私は家に帰ろうと神社の前の道路に目をやった


車道の真ん中に子猫が昼寝をしていた


その時少し遠くから車の音がしたのだ



あの子が危ない



そう思い私は一気に走り出し小猫を救った


「こんなにいいことしてるのに何で私はモテないの…」


子猫の無事を確認する


「お母さんは?いないの?」


この子猫は私を見るだけで何も声を出さない


「…私の家に来る?」


「ニャー」


これは家に来るということでいいのだろうか


家に連れて帰ろうと抱えながら立ち上がるとさっきよりもさらに強い視線を感じた


立ち上がった瞬間眩暈がして倒れる感覚があった


痛くはない





目が覚めると見たことのない布団の上だった


広い畳の部屋の隅に花瓶が置いてあり2種類の花が刺さっていた


「このお花かわいい…」


その時障子が勢いよく開く


「その花が気に入ったか?」


「⁉」


びっくりしすぎて声が出ず固まってしまった


男は私の隣に座った


「その花は アネモネ と ハマダイコン という花だ」


男は私の顔に触れる


「この花言葉のようにそなたを真っっていたのだ」


この言葉で一気に私の頭の中ははてなでいっぱいだった


「あのー…助けていただいたのはありがたいのですがどこかでお会いしましたっけ…?」


男は微笑む


「あぁ そなたの幼い頃に」


「それにさっき我の使いを助けてくれたしな」


廊下の方からさっきの狛犬が歩いてきた


「それにしてm」


「かわい~え あの狛犬ちゃん?めちゃくちゃかわい~」


あまりの可愛さに男の話をさえぎってしまった


「かわい~」


私はずっと狛犬の頭をなでている


「さすが主様が選んだお嫁様ですね!」


「え~喋るの~かわi…お嫁???」


男の方へ振り向く


「ん?」


イケメンの満面の笑みがまぶしすぎる


「そなたは幼い頃の記憶をなくしてしまったのか」


やれやれというような表情をする


「小さい頃…?」


その時いきなり思い出した


私はこの男と小さい頃あったことがある






和な雰囲気の多識の廊下を走り回る


「そなたは元気だな 私は疲れたぞ…」


私は振り向く


「えーもう疲れちゃったのー?」


「我はそなたよりも年上なのだぞ?」


「えーじゃあ私と結婚する前に消えちゃうの?」


私のいきなりの言葉に顔を赤らめ固まる


「そ、そんなことを軽々しく言うでない」


腕を組み違う方向を向く


「結婚してくれないの?」


私は首をかしげる


「…本当だな?」


「うん!」


片膝をつき私に向かい合う


「では18歳になる3日前にそなたを迎えに行く」


「うん!わかった!約束ね神様!」


私は神様の手を握り屋敷を出る






私は思い出した


この神様と結婚の約束をしていた


「…神様?」


神様の顔がパッと明るくなった


「あぁそうだ ずっと待っていたのだぞ 今までそなたは我以外の男と一緒になるはずだった」


神様は淡々と話し始めた


「我がどれだけそなたと他の男と巡り合わないようにしていたかわかるか?」


「や、わからないですけど…」


「今日なんて2人の男に出会わないようにしたのだぞ」


神様の両手は私の両手を包み込む


「ようやく3日前になったやっと迎えにこれたのだ」


神様の目は今にも泣きそうになっていた


私は今まで待ってくれていたということに少し涙が出た


なぜだろう私の運命の人はこの人だと思った


「そなたは私の嫁だ誕生日の日に式を行うぞ」


「あ、でもお母さんに言わないと」


神様はその時不思議そうな顔をした


「なぜだ?もう挨拶は終わっているぞ?」


また頭がはてなだらけになった


「もう終わってる?」


「そなたが我に婚姻を申し出たときにもう済んだぞ?」


「え、でもそんな簡単に…」


私はずっと頭の中にはてながぐるぐるを回っていた


「あー、それから週に1回ほどそなたの母上に手見上げを渡し談笑をしているぞ」


「いつの間にそんなに仲良くなって…」


今日の朝言っていた待っている人がいるって…


「我はそなたと一緒になれるのであればどんなことでもしよう」


私の手を取りキスをする


「今日はもう寝なさい 明日の朝っまたこの部屋へ来る…それとも一緒に寝るか?」


顔が真っ赤になり頭を横に振る


神様は大きな声で笑う


「そなたはやはり面白いな」


神様は私の頭をなでる


「また明日この部屋に来る それまでゆっくり寝ていろ」


神様と狛犬は部屋を出る


私はまさか誕生日の3日前にこんなことが起きるとは思わず布団の中に入り今日一日のことを頭の中に整理しそのまま寝てしまった

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