皆さんこんにちは!
今回は、リクエストがあった 「BREATH」の曲パロとなってます!
この曲は”自分らしく進んでいこう”みたいな 意味が込められています。
この作品で少しでも多くの方に 元気を届けられると嬉しいです!
それでは、スタート‼️
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柾哉side
ここは児童養護施設”いにの森”。
親がいなかったり、いても親と 呼べないような子達を集めた施設。
施設と言ってもまだ子供は9人しかいない。
その子達の紹介は今度にするとして、 今日は新しい子が来る日。
洸人「柾哉、そろそろだって」
こいつは洸人。
俺と一緒にこの施設で働いてる。
見た目は怖いけど根はいい奴。
そんなこと考えてたらチャイムがなった。
いよいよ、新しい子と対面する。
「はーい」
そう言って玄関を出れば大人2人と 10歳位の子供がいた。
「こんにちは」
そう挨拶をしても子供からは返ってこない。
まぁ、もう慣れたけどね笑
ここに来る子は少しシャイな子が多いから。
「初めまして」
「ここの職員の木村柾哉です」
「〇〇ちゃん、よろしくね」
目を合わせようとしゃがんだけど 目は合わなかった。
職員「すみません、あんま話せなくて」
「いえいえ」
「軽くお話だけ聞きたいんですが、」
職員「私でよければ話しますよ」
「ここだとあれなので、向こうで」
〇〇ちゃんは洸人に任せることにして 俺は職員さんの話を聞いた。
〇〇ちゃんの過去は思ったより酷いものだった
4歳の頃実の親が事故で亡くなった。
親がいなくなった〇〇ちゃんは 祖母の家に引き取られたそうだ。
でも、そこでの生活も酷いものだった。
食事はまともに与えられず、 家事を押し付けられ暴力を振るわれてきた。
それを知った職員さんが 〇〇ちゃんを助けてここに連れてきた。
きっと俺たちはこの子の悲しみや苦労を 理解することはできない。
でも、少しでも和らげることが出来るはず。
そう思い、洸人と〇〇ちゃんが いるとこに戻った。
「洸人、どう?」
洸人「全然ダメだわ」
「目も合わねぇ」
「洸人、そろそろ迎えでしょ?」
「あとは俺に任せて」
洸人「わりぃ、」
「お迎え行ってくるわ」
「行ってらっしゃい」
洸人がお迎えに行ってくれてる間に、 少しでも打ち明けたい。
9人の子達と仲良くなって貰うためにも。
「〇〇ちゃんはさ、ここ来れて嬉しい?」
そう聞いても反応はない。
「まぁ、まだ嬉しいかわかんないか、笑」
「でも俺はね、嬉しいよ」
「〇〇ちゃんがここ来てくれて」
〇〇「、?」
「だって、〇〇ちゃんのこと救えたんだもん」
「だから、ここに来てくれてありがとう」
「そして、生きててくれてありがとう。」
そう言うと、〇〇ちゃんの瞳が揺れた。
「この世界はさ、優しい人ばっかじゃない。」
「どんなに頑張っても 褒めてくれない人だっている。」
「そんな世界で歩いてきた俺たちは偉いよ」
「もちろん、〇〇ちゃんも。」
「今は辛くてもさ、頑張って光の方へ 手を伸ばし続けてれば、」
「いつか絶対、欲しい答えが見つかるから」
「必ず、輝く自分を見つけられるから」
「だから、自分らしく生きてっていいんだよ」
「少なからずここは優しい人ばっかだから。」
「だから、〇〇ちゃんこれからよろしくね」
そう言って右手を差し出したら、 小さい右手が返ってきた。
〇〇ちゃんに俺の言葉が届いた証拠。
まだ声は聞けないけど、 いつか聞こえるようになる日まで。
優しい世界が続くように願って。
俺らはこの世界を歩いていく。
何とか書き終えました!
あんまり”BREATH”感ないですね、笑
このお話が沢山の人に届いて 少しでも元気を与えられたら嬉しいです。
リクエストまだまだお待ちしてます!
それでは、またねー🐉
コメント
2件
やばい…最高!9人ってw