それは物語のエピローグ 。
又は次章へと続く繋ぎ目 。
それを打ち切ったのは紛れもない私だった 。
『 はなちゃん 、あのね 』
『 わたし 、転校することになったの 』
『 ごめんね 、もうはなちゃんと
会えなくなっちゃう 』
蝉も狼狽える暑い夏に
髪の触覚を日焼けを知らない肌に張り付かせ 、
別れを切り出した彼女の姿が
脳にこびりついたあの日 。
『 .. ██ちゃん 、 』
「 私達 、ずっと一緒だよね 」
泣き声で彼女の▓▓を隠したあの日 、
私は彼女を殺しました 。
転んだ彼女を助けたあの日
『 だいじょーぶ? 』
一緒の班になったあの日
『 よろしく! 』
一緒に登下校をしたあの日
『 今日はあついねー 』
公園でかくれんぼをしたあの日
『 みっけ! 』
少し喧嘩をしたあの日
『 いいもん 、友達やめるから 』
仲直ししたあの日
『 ごめんね 』
私の傷を見て泣いたあの日
『 いたくないよー 、強いからね 』
指切りげんまんをしたあの日
『 やぶったらハリセンボンだよー 』
全ては朽ちていく過程に過ぎなかったと
気づいたあの日 。
艶のある長い黒髪を持った彼女 。
夏休み明け 、金髪になっていたクラスの子 。
茶髪がよく似合う他クラスの男の子 。
フラッシュバックする幼い彼女に
私は未練を垂らして彼女を乞う 。
「 ねぇ 、██ちゃん 」
「 私を叱ってさ 、裁いてよ 」
蝉の鳴き声にかき消した言葉は
確かに 、私の左目を濡らした 。
私の 美しき 想い出 。
♀︎ / 与 崎 羽 那
歳 / 9 ~ 2 3
🎂 / 7 . 7
👋🏻
コメント
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何がスランプだ 何が殴り書きだ 私は感覚を失ってきてるぞ
ねえええせとの表現ほんとに好きです 殴り書きの出来じゃないです 最初の2行が好きすぎて悶える無理 あいしてます