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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

176 - 美都ちゃん可愛くしちゃおう化計画 チーフ目線Ver.-2-

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2025年01月09日

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顔を洗い、洗面台に置いていたメガネを掛け、ワックスで髪をセットした後で、服に着替えていると、考えごとをしていたせいもあり、いつもの習慣でついクローゼットから無意識にネクタイを引き抜き、シャツの襟元に結んでいた。


あっ……と、今日は仕事ではないのだから、ネクタイはしなくてもいいのか。


そう思い、ほどこうとした手を、はたと止めた。


……たまにはフォーマルな恰好で、彼女に会うのは、どうだろうか?


それも、一つのサプライズになるだろうし、そうしてハイクラスホテルのラウンジでディナーをごちそうするのも、いいデートプランな気がした。


何しろ彼女は、とて美味しそうに食べてくれるからな。


そう思うと、料理を口に運び幸せそうにほっぺたを手で押さえる笑顔が浮かんで、自らもフッと笑みがこぼれた。


クローゼット内を眺め、さて何を着ようかと考える。


もう三月にもなるし、春仕様の明るめな色を着てみるのもいいかもしれないな。


明るめか……と、ハンガーをっていると、色味に惹かれて買ったのはいいが意外に華美でビジネスシーンにはあまりそぐわないようにも思えて、まだ着たことはなかったグレイッシュグリーン(灰味がかった緑)の揃いのスーツが目に入った。


これを、着てみるか……。


ワイシャツを着込み、スーツに袖を通すと、ネクタイはスーツに合わせたシルバーにグリーンの斜めストライプ柄が入ったものを締め、やはりそんなに付けたことのない、チェーン付きのタイピンで留めた。


肩から銀鼠ぎんねず色のコートを羽織り、いざ服装が整うと、俄然デートへの期待感も高まってきた。



今日のエスコートは、彼女にサプライズを与えて、満足させてあげられるだろうか?

クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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