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「ねぇ、美奈子さん。これの続きってあるんですか?」 その声に気付いたのは、ちょうどテレビから流れるcmが終わった時だった。 ここは喫茶店で、マスターは一心不乱に皿を磨いている。 店内には古いレコードが静かに流れていて、私はそれに聴き入っていたのだが、 ふと声を掛けられたことに驚き、肩をビクつかせた。 だがすぐに落ち着きを取り戻し、声がしたほうへ顔を向ける。 するとそこには―― 「…えっ!? もしかして星華ちゃん!?」 そこにいたのは、中学時代にクラスメートで親友でもあった ̈水野 星華(みずの・せいか) ゙ さん。 当時を思い出してみる。 星華さんは、大人しそうでお淑やかな子だったな。…それがどうだろう。今の彼女は、昔と比べてかなり垢抜けていてお洒落だ。 化粧もバッチリ決まり、ネイルアートまでしているじゃないか!服装だってフリル付きのシャツの上にジャケットを着てるし、アクセサリーも付けていて、いかにも今時のギャルって感じ。 こんなの、星華さんを知ってる人なら有り得ないよ。 私の記憶が正しければだけどね。…でもまぁ、星華さんも変わったんだと思えば納得だね。 だって星華さんのことだから高校デビューみたいな感じだろうし。 それにしても――… “星華さん”かぁ…。 なんだろうこの感じ。初対面なのに、どこか懐かしいような感じがあるんだけど…。『……あ~』 なんかこう…“星華”という単語を聞いて、頭の中で引っかかっていたものの正体に気付くことができた。 しかし、分かったところで何の意味もないんだけどね!『……あっ!』 そしてここで初めて自分の正体にも気付いた。 あれ…? この服って…。 夢想 - 第4話 - ンは驚愕する1 - ハーメルンと衝撃的事実を知ってしまった私であったが、それでもなお動揺を隠しきることはできなかった。『まさか星華さんとこんなところで会うなんて…』 そう、私がいる場所は『ハートランド音楽学院』である。 《hexa》noticeing world - hexa 4th-stage : “what is your crime of you?” 【i】 - ん~? その2 - ンッ 「