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あなたは知っていますか?
この公園に纏わる都市伝説。
公園のブランコに乗って、願いごとをすると、その願いが叶うんだって。
春。
高校の入学式の日だった。
本来なら気持ちが高ぶるはずなのに僕の気持ちは下向きだ。
あのことがバレるんじゃないか?
いつからだろう。
いつの間にか、僕は怯えて人の目を気にするようになった。
僕は冴えない気持ちで通学路を歩いた。
校門の前の桜並木を歩いていると、見慣れた後ろ姿があった。
東京華だ。
彼とは小学生の頃の幼なじみだ。
中学では離れてしまったけど、まさか同じ高校だったなんて。
僕は少しだけほっとした。
声を掛けようか。
「久しぶり。」
僕は声を掛けた。
すると京華が少し驚いた様子で、
「真斗?」
「…うん、そうだよ京ちゃん」
声を掛けたものの、僕は言葉に詰まってしまう。
一方京華は、昔と同じように口角をキュッと上げて笑っている。
ただ、僕にはその視線が全てを見透かしているように見えた。