テラーノベル
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そしてそのまま二人とも寝てしまった。そして夜中に目が覚めて、シャワーを浴びて一緒に横になりながらぽつりぽつりと話す。
「偶然てすごいね」
「美里があの劇を観にきてくれなかったら今はなかったかな」
「あのバイトの飲み会は?」
「美里に会いたかったから企画したに決まってるじゃん。見たらやっぱり好きだって思っちゃったもん」
「私ね。大学生の頃、裕二が私を好きだったことがあるってことを、ずっと心の拠り所にして生きてたの。ちゃんと私を好きだった人がいたんだって」
「俺にとってはちょっと苦い思い出だけど、今が甘いからまぁいいか」
「前の夫のこと、つい口にしちゃうけど、嫌だったらごめんね。そのうち記憶から消えると思うんだけど」
「いいよ。ひたすら記憶から抹消するのに協力するから」
「ありがとう……」
この辺りでまた眠ってしまった。額に暖かくて柔らかいものが当たった気がするなと思いながら意識を手放した。
これから全てが順風満帆にいくわけじゃないだろう。彼の仕事や私の仕事も。一緒に暮らしたら小さなことで喧嘩をするかもしれない。
それでも私たちは、本気で話し合うことができる。だからきっと大丈夫。今までの人生で一番今が安心感に包まれている。さめない夢もあるって誰かに話したい気分。ただの惚気になるからやめておくけど。
さて、月曜日。仕事だ。もう裕二はいないから、私にはもうオフィスラブは訪れないけれど、思わず周りを見回してしまう。本当にみんなどこでイチャイチャしてるんだろう?
日暮ミミ♪
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latte
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#溺愛
星キラリ

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楽地みどり
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コメント
1件
第20話、読了しました。夜中の静かな会話の場面、すごく良かったです。「偶然てすごいね」って言葉から始まる、あのゆるやかな空気感がリアルで。特に「俺にとってはちょっと苦い思い出だけど、今が甘いからまぁいいか」って裕二さんの台詞、好きだなあ。過去を引きずらず、今をしっかり生きてる感じが伝わってきました。そして「ひたすら記憶から抹消するのに協力するから」って返しも優しくて。最後の「さめない夢もあるって誰かに話したい気分」のくだりも、温かい読後感でした。安心して読める素敵な話でした。