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モンダイジ団 死別編

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モンダイジ団 死別編

15 - 第14話 サイド ダイチ

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2022年06月24日

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遺書──サイド ダイチ


遺書って何書けばいいんだろうな。よくわかんねえから、俺からの最後の手紙程度に思ってくれ。

変なこと書くなって、ルネなら怒りそうだ。

でも、俺は本気なんだ。

俺さ、ずっとずっと息苦しかった。普通じゃないって、結構辛いんだ。

それでも生きていけたのは、ダイキがいたから。すげー明るくて、元気で、いつも俺らを照らしていた。

なぁルネ、俺らの名前の由来って知ってるか?

俺、ダイチは『大地のように誰かを支える逞(たくま)しい子になるように』で、“大地”。

ダイキは『大地の上から誰かを照らす太陽みたいな子になるように』で、“大輝”。

ユズは『いとこから沢山学んで立派な実を結びますように』で“柚結”。柚には『健康』の意味があるんだってさ。

二人とも、いや、ユイカもマオも立派に生きてる。俺なんて居なくてもいいんじゃないかってほど、しっかりと。

なのに、モンダイジ団団長として俺のことを慕ってくれてる。

アイツらが俺のことを慕えば慕うほど、苦しくて、俺の居場所はどこにもなくなっていた。

ルネのいうとおりだったんだ。俺はヒーローでいるしかなかった。あの日、死のうとして屋上に行った。

もしかしたら、そのためだけにユイカやマオのこと、利用していたのかもな。自分の本心も分かんないから、ホント困る。


確かなのは、俺にとってのヒーローはルネ、お前だ。

お前ともっと話したかった。遊びたかった。笑いたかった。……お前の闇を、祓ってあげたかった。

それでも、俺は生きて行かないことを選んだ。

本当に、ごめんな。俺なんて産まれて来なければ良かった。消えられるなら消えたかった。

許さないでいい。わかってくれなくていい。これが俺の選択なんだ。この辛さは俺しか分からないことだから。

明日、いや、今日が幸せな一日になることを願うよ。幸せが永遠になる気がするんだ。

ルネは、俺の分まで生きてくれ。ダイキ達のこと、モンダイジを助けてやってくれ。……ルネは優しいからこう言えば断れないだろ?ずりぃけど最後の我儘だから。モンダイジ団に入れよ。

あと、これはみんなに見せないで欲しい。俺がみんなのこと大好きだって気持ちも、本当だから。こんな本心までアイツらには知られたくない。本当に我儘ばっかだな。


最後に。


俺、ルネといるときが一番幸せだった。

ルネのことが好きだった。

言い逃げしてごめんな。でも、伝えたかった。

……もし、俺らがもっと早くに出会えたら、未来は、変わっていたのかなぁ?

それじゃ、さよなら。

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