テラーノベル
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緩やかな侵食、続きですが、特に読んでなくてもそこまで違和感ないと思います。
長くなったので、まとまりごとに分けました。
なんてゆーか、エロ話です、細かい意味は求めないでください。全話センシティブつけましたが、主に2話目だけセンシティブです
夜も更け静かなエントランス。
おもむろに電話を掛ける。
2コールでの応答。
「ねぇ、顔見に行っていい?」
『急にどしたの?いまから?別にいいけど。あとどれぐらい?』
「すぐ。今下にいるから、開けて」
インターフォンを操作してあいつの部屋番号を押す。
自分の電話からも聞こえてくる部屋側の呼び出し音。
『最初からそっち押せばいいじゃん』
声と共にオートロックが解除される。
通話を繋いだまま、部屋の前へいくと、
おつかれ、と言う言葉と共にドアが開かれる。
ああ、今日も君は何の疑問も持たずに、俺を受け入れるんだね。
「どしたの?わざわざ夜中に押しかけてこなくても」
「電話じゃ不満だったんでしょ」
図星。
別れ際に交わした約束での不満を拾って、
でも、俺から動くことで、お前が自分から求めたわけじゃなくなる。
「顔見たくなった。お前が訪ねてきてくれてもいいけど、どうせ来てはくれないだろうし?」
小さな棘を含めた言葉をこぼす。
あー、という、あからさまな申し訳なさそうな顔。
どこにも非などないのに、なぜか感じてる罪悪感。
ボスッとソファに座りちょいちょいと招くと、スルッと寄ってくる。
今日も愚かなほど素直。
ただ見つめてると、耐えきれないような顔しちゃってさ、
小さく舌を出して誘惑すると、
その合図に、顔を寄せてくる。
無言で唇を重ね、軽く上唇を舐めてやると、
薄く唇を開いて、俺の舌を迎え入れる。
湿った音の中に、溢れる吐息。
優しく堪能して、少し派手なリップ音を残して離してやる。
……はぁっ
余韻を引きずるような、ため息のような声を漏らしたのを横目で見やり、
「ちょっと寝かせて。んで6時、いや5時半に起こしてくんない?」
いきなりの無茶苦茶な頼み。
「え、あ。寝るの?風呂とかは?」
身体に火をつけるには十分だった口づけだけに、少しの不満さが滲む。
わざとその不満を残し、眠りにつく。
何度も何度も見せた弱さで、無自覚のまま、俺に縛られて疑問も抱かなくなってる。
朝も健気に起こしてくれちゃって。
「シャワー借りるね。そのまま出るから。
もうすこし寝ときな。今日昼からっしょ?
ありがとね」
徐々に、俺と君の境界線が消えていく。
いつ線を越えたのか。
キスを交わしたのも偶然なのか必然なのか。
盛り上がったその感情のまま、身体を重ねた。
本来なら受け入れられるはずのない行為も、
あっさりと受け入れられた。
入念に準備はさせたけど。
綺麗事を並べたところで、女じゃないのだから、
濡れないし、入るもんでもない。
痛みを厭わないだろうが、痛みを受けさせたいわけではなく、俺だって流血はごめんだ。
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