花坂紫鈴音。
咲見中学校に入学した、普通の中学生。
「おはよう!!」
そう大きな声で挨拶をしてくるのは小学校からの友達
川波加奈だった。
「おはよう!」
私も大きな声で挨拶をして二人で咲見中学校の校門を通る。
通りかかった先生に元気よく挨拶をして通っていく。
ゴンッ。
頭に痛みが走った。驚いて振り返るとそこには、幼馴染の久喜蓮夜がいた。
「蓮夜!!毎朝毎朝、頭ボカスカボカスカ殴るのやめて!!」
私がちょっと怒ったように言うと、連夜は口角を上げて
「それ以上馬鹿になったら困るもんなw」
と、ふざけたように言った。蓮夜は小学生の頃から紫鈴音に意地悪をしてきて嫌っていた。
「ほんとに二人って仲いいよね~w」
加奈がそういった。私は少し照れくさくて、
「そんなことないし!!」
と、怒った。それが私達3人の日課。
いつものように、校舎内に入っていく。