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こんちゃ!主です!
メモに溜まってるやつちょっと出させていただきますね!
じゃ!いってらっしゃーい!
『ママ!おほしさま、きれいだね!』
『そうねぇ、綺麗ねぇ。』
母はよく笑う人だった。
私がキラキラと目を向けているものと私を交互に見て頬笑む。それが、幸せな時にやる無意識の癖だった。
ふとしたとき、私は母に聞いた。
『ママ!しーちゃん、あのおほしさまとおはなししてみたいな!』
ぐーっと精一杯、青白く輝く星を幼い頃の私は指さした。
星を見るのが好きなだけで、あまり星に詳しくない母は珍しく私に、星の名前を教えてくれた。
『ふふっ、あのお星様はね、スピカっていうのよ。』
『す〜ぴ〜か〜?』
どうやら母が1番好きな星らしい。
『じゃぁしーちゃん、おっきくなったらママとすぴかとおはなしできるとこにいく!』
あまりに目をキラキラさせていったものだからか、母は子供のただのおふざけと認識したらしい。
イタズラっこの笑みを浮かべた母はしゃがんで、小指をさしだしてきた。
『じゃあ、約束よ?』
『うん!やくそく!』
そんなささいなことで私の目のキラキラはました。
『やーくーそーく‼︎』
まぁ、そんな約束なすぐに断たれたけれど、、、。
『まぁまぁ‼︎まぁまぁ‼︎』
『ごめんね?』
私の頭を撫でると、母はすぐに家から出ていった。
母と父が離婚したのだ。
『うわぁぁぁぁぁァァァァア‼︎』
玄関で泣きじゃくった。
家族全員仲が良かった。春には花見をして、夏には海で泳いで、秋には美味しいものを沢山食べて、冬にはこたつであったまって、でも、星を見るのは欠かさなくて、そんな毎日が楽しかった。
思い返してみれば、母の兄妹、叔父が私達家族を気に入ってはいなかった。
きっと、叔父が父に母の悪い噂を流したんだ。
父は叔父を尊敬していたから信じきってしまった。だから、離婚という悪い方向へ話しが向いてしまったのだろう。
『ママ、、、、、。』
その日から、ほとんどの時間を玄関で過ごした。
母はお出掛けしただけなんじゃないか?そう、わずかな希望を持ってしまった。
でも、、所詮希望は希望。
考えが現実になるわけないわ。
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