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バタン。と勢いよくロドの部屋のドアを閉めた
『この家ボロいから丁寧に扱わなきゃ』
と昨日心に決めたんだけどなぁ…と思いながら今にも壊れそうな階段を一歩一歩…ゆっくりおりていく。キシィキシィ…と唸り声をあげてるかのように階段が音をたてた。
この階段は【地獄階段】と2人でそう呼ぶことにしている。
この階段はやけに急なのだ。だから足を滑らせたら最後という意味で地獄階段とこの私が名付けた。そしてその地獄階段の最後の二段を
ぴょ〜んと飛んで
『100点』
綺麗に着地した
相変わらずの自分の運動神経に関心していると上からロドが、あの地獄階段を全段とんでおりてきた。
『一億点』
こいつに関しては運動神経がいいのわるいの関係ない。ただの化け物だ
シーツ片手にドヤ顔してるロドにイラつきおもいっきりロドのスネを蹴った
『いってー!!!!』
ロドは無駄に声がでかい
それに無駄に身長がでかいし
本当に無駄が多い男で毎日呆れている
そんなとこがまた信頼できるんだけどね
『パンケーキ…早く作れよ』
スネを蹴ったお詫びに一枚多くつくってくれ。と言っているロドを無視しロドが持っていたシーツを強引に奪いとった。
『今日は私が洗ったげる…スネ蹴ったお詫びね』
そういうと目をキラキラ輝かせて
『いいのか?!最高に優しい大好き〜』
そんな事言われても…パンケーキ増やしたりしないんだからね!
『出来たわよ〜』
『俺のパンケーキ…アイニーより多くないか?』
『そ、そう?…つくりすぎちゃったかしら…』
やばいやばい!!!またやってしまった…!
褒められたり大好きって言われるとパンケーキ多くしたらダメって思ってても無意識に多くつくってしまう…
『はぁ…』
自分に呆れる…直さなきゃなぁと思いつつも直せない…癖になっているのかさえもわかんない
『うううう…』
嫌になる…最悪…と思い悩んでいると私のお皿に半分のパンケーキが追加されていた
『え…』
ビックリしているとロドが満面の笑みで
『多くつくってくれてあんがとな!!大好きだぞ!でも俺平等がいいし半分あげるわ!』
本当その笑顔反則…
ドキっとしてしまったのが少し腹立たしかったのでロドの頭を軽くこづき聞こえないくらいの声で『馬鹿』といいながらメープルシロップを手に取った
メープルシロップをこぼれ落ちそうなくらいかけ、口に運んだ
とろぉとメープルシロップシロップがたれ、皿の上にポタポタと落ちる
メープルシロップもパンケーキの作り方も何も変えてないのに不思議…
今日のパンケーキはなんだかいつもより倍美味しかった気がする