─ みどり視点 ─
内容を聞いてみんな驚いていた。
らだおくんの情報を得られたのは良かったものの、罪悪感のようなものにも見舞われた。
俺らもあそこの家系は耳にしたことがある。
けれど…まさからだおくんがそこの人だとは誰も思わなかったのだろう。
誰も…考えなかったのだろう…
「コノ情報ヲ見ツケタノはドッチ?」
レウさんがコンちゃんの方を見たからすぐにわかった。
ならば…
「コンちゃん、教エテ」
「わかった…PC持ってきて」
「ウン」
「持ッテキタヨ」
「じゃあ、そこから_____」
それから、コンちゃんには色々教わった。
俺とはやり方が全然ちがくて素人のやり方だと思った。
なのに開いた。
まるで、素人にしか解けないようにロックが掛かっているかのようだった。
だからおかしかったんだ。だから解けなかったんだ。
機械馴れしてる俺ときょーさんには無理だったんだ。
警戒されてたんだ。
ロックが外れればこっちのものだ。
「ジャア、コレカラ始めルネ」
「よろしく頼むな、どりみー」
「ウン、任せて」
久しぶりに本気が出せそうな気がした。
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