この小説は一切ご本人様に関係ありません。
リクエスト、ひつまぶし様からでございます。
em×zm
⚠ケーキバース⚠(多々アレンジ有)
いつもより長めかも。
わんく
e「お母さま、なぜわたくしは味が感じられないのですか?」
『…それは、まだ貴方に教える必要は無いわ。辛いと思うけど、頑張って耐えて頂戴。』
e「…はい、お母さま。」
…それは遠い昔の記憶、まだ幼かった私の問いに母はそう言ってその話題から避け続けた。だが私もどんどん成長して行き、そのまま避け続ける訳にも行かなくなったのかとうとう私の味覚について語り始める。
『エーミール、貴方の味覚について話があるの。』
e「味覚…ですか、お母様。」
『えぇ、…この世界にはフォーク、ケーキ、人間という人種に別れているわね。』
e「そうですね、お母様。でも、何故そんなに改まるのです?……まさか、私は…フォークなのですか…?」
そう私の問いにゆっくりと首を縦に動かす母に私は驚愕した。少し自分の足元に視線を落とせば、自分の記憶を辿りフォークとケーキについての関係性を思い出す。
ケーキは先天性で、フォークに出会わなければ自分がケーキだと自覚せず一生を終える場合も少なくはない。
それに対してフォークは後天性、味覚は無くケーキを食せば味覚は戻るという。ケーキにはフォークにしか感じられない甘味や匂いがあり、それを感じ取ったフォークは本能的にケーキを食したくなるという…。
食し方はケーキを言葉通り血肉や液を啜って味覚を取り戻すという方法と、唾液や涙にありとあらゆるケーキの体液を啜ったり舐めたりして食すという…。
『…でも、安心なさいエーミール。決して、私は貴方の事を見捨てたりはしないわ。どんな貴方でも受け入れる、それが…親の役目だもの。』
e「っ…お母様…!…私は、貴女様の息子として産まれた事を光栄に思えます。」
『味覚を取り戻さず一生を終えるも、ケーキと繋がり味覚を取り戻すも好きになさい。母はいつまでも貴方の味方です。』
嗚呼…お母様、私はこの身が滅んだとしても貴女を忘れる事はないでしょう。強い心をお持ちになった貴女は、何処までも美しく、逞しく見える。
そんな私も今は貴女の元から離れ、楽しい人生を歩んでおります。…もう昔の口調や心得は薄れていますが、母の言葉はいつまでも私の心の奥底に秘めていますよ。
e「……ん…ン”―…、」
肩まで掛けていた毛布を退かし、ゆっくりと自分の上体を怠そうに起こす。自分の携帯で時間を確認すれば、まだ時間に余裕があることに気付く。だが今日は特に何かある訳でもなく、少しボーッと考えていれば体も目覚めて行くのが分かる。
今日は天気が良い、折角の休日だ。少し散歩でもしよう。そう思い、外に出られる様な格好をして身なりを正した。そして玄関を開け、家から少し離れた喫茶店の前まで歩く。
e「…久しぶりの快晴やな…、もうそろそろ夏か…。」
そう独り言を呟いて、ふらふらとそこら辺をほっつき歩く。何も考えずに歩くのはこんな気持ちええんか…、そう思っていれば自分の鼻に違和感を感じる。
匂い…何の匂いや?分からん…でも匂いのする方を辿れば…、辺な香水でも拾ったか…?そう思いながら私は足を止め匂いの矛先に眼差しを向けた瞬間。咄嗟に走り出してしまった。
e「はぁ…ッ、は…ッ…!」
そして私はある人の肩を掴む。この匂いは間違いない、ケーキの…!!やっと見付けられた…っ、運命の…!
???「…え、……何すか…?」
ひ…と、??え…人違いやったかな…、めっちゃ男の人やねんけど…。でも、めちゃくちゃ匂いが……、と、とにかくこのままやと通報されても可笑しくないから人違いって事で終わら…
e「ぁ…あの…、ょ…良かったらそこの喫茶店で…紅茶でも…如何でしょう…?」
???「…は??」
は?いやこっちもは?やわ、え何で私誘ってんの??相手も困惑してもうてるし…まさか本能で?…しまったな、相手に迷惑掛けてまう…。まぁでも…、誘ったからには…礼儀も無くちゃやし…。
数分後…
???「……」
e「…、」
アカン自分から誘っておいてやけど出す話題が無い!!!てか僕悪くないよな!?やって本能やもん!!まぁでも、誘っておいた本人がだんまりやと相手も困るし……、名前だけでも聞いとくか…。
e「あの…お名前は…」
z「…あ、ゾムとでも……そっちは?」
e「あ、エーミールと申します…。」
z「へぇ……、」
あかんわ、これ。やってこういう経験ないからしゃーないよな!?この気まずい空間どうすりゃええんや…、誰か助けてくれぇ…。そう心の中では悲鳴を上げていれば、ゾムと名乗る彼が口を開く。
z「……フォークやろ、お前。」
e「ッえ”、…な、何故…でしょう…?」
z「顔火照り過ぎ…、俺の汗の匂いで着いて来たんやろ…。」
汗…!そうか、ケーキは体液全てが甘いから…。ていうか、私そんなに顔火照ってたん?!恥ずかし…、、どうやら彼はフォークの友達を使って自分がケーキだという事を知ったらしい。今じゃそのフォーク友達は彼以外のケーキを探すのに必死らしい。ゾム…さんによれば、仲が良すぎて逆に抱きにくいとのこと…。
e「はぇ―……、、」
z「…お前、俺より年上やろ?まだケーキ食ってないん?」
e「まぁ…はい…、個人的には作っても作らなくても良かったんですが…。多分…本能で…。」
z「ほ―ん……食ってみる?」
その彼の一言に私は目を丸くし、少し口を開けた。数秒も経たない内に、私は平常を装い冗談はよせと笑った。だが彼の眼差しは真剣で、何処か私を心配しているかの様にも見えた。そしてまた彼は口を開く、
z「…フォークが暴走したら、とんでもない事になるんやぞ。」
e「…っえ、嘘……ホンマ?」
z「ホンマに、やから…俺の腕舐めるだけでもエエから。」
e「ッェ、え”ッ、!?」
彼は強引に私の腕を掴み、店から出る。そして駅付近にあるホテルへと駆け込んだ。あまりに強引で私は彼にされるがままだった。
そしていつの間にかホテル部屋の空間に二人で佇んでいた。呆気に取られている私の手を引き、ベッドに座る彼の前に立たされる状況を作られる。
z「……ほら、舐めェや。」
e「っ、え……でも…」
z「エエから、早よ。」
彼は腕捲くりをし、右腕を此方の口に近付ける様にした。私は彼の言う通り、ゾムさんの腕を一舐めした。すると舌全体に甘みという甘みが広がり、自分の胸の鼓動が早まるのを感じた。
e「ぅわ……甘…。」
z「まぁ…さっき汗かいたしな…、噛んでもええよ…。」
e「っ…じゃあ…失礼します…。」
私はそう言って彼の緑のフードを取り、彼の首に優しく噛み付いた。最初は彼の首を優しく舐め、少し首に吸い付く。そして口を離し、彼の首に赤く跡が残ったのを確認し、今度は本格的に彼の首に噛み付いた。
z「ん”、ッ!♡///」ビクッ
e「あッ、ごめんなさい…っ、痛かったですか…!?」
z「別に…、//…なぁ、これ以上のコト…興味ないん?」
e「…へ、っ?これ以上の…?」
彼は頬を赤くし、私の事を上目遣いで見詰めて来る。これ以上のコト…、私はただ味覚が戻ればなと思っていただけなんだが…。まぁ…彼がそこまで言うなら…、ていうか…私こういう経験ないんやが大丈夫か…??まぁ…手探りで…行くしかないか…。
数時間後…
z「ん”ッ///ふ、//んゥ”~~~…ッッ♡♡////」ビクビクッ…
e「はぁ…ッ、痛くはないですか…ッ?」
パチュンッパチュンッパチュンッパチュンッパチュンッパチュンッ
枕に顔を埋めながら可愛らしい喘ぎを上げる彼にそう私は確認する。するとコクコクと頷き返してくれた彼に愛着が湧く。
先程まで埋めていた枕から顔を離し、チラリと此方の状態を確認するかの様にして緑色のとろん…とした瞳を此方に向ける。
z「は、あ”ッ///んぐッ…//んん”…ッ!!♡♡///あッ、♡//ゥ”う~ッッ///」ビュルルルルッ…
e「ッは…笑、また出ましたよ?そんなに気持ち良いですか…ッ♡」
z「ッぉ”オ”っっっ、!!!♡♡♡♡/////」チカチカチカッッ…
彼はそう汚い喘ぎ声を出せば、目の前が点滅する。すると同時に私の嗅覚はまた甘い匂いを感じ取る。そして私は彼の身体の向きを変え、此方に顔を見える様にする。
そして彼に腰を打ち付けながら深く甘い口付けをする。口内に広がる彼の甘味に私は心底興奮した。卑猥な音を立てながら彼の舌に吸い付く。
e「ぢュルッ♡♡チゅ”ッ♡」
バヂュンッ♡バチュンッバチュンッバチュンッバチュンッバチュンッ
z「ん”ゥッ、♡♡///ふぁッ//んォ”っ♡///ふ、んん”っ♡////」ビュルルルッ…
涙目で頬を赤くし、されるがままの彼を見詰めていれば自然と興奮が湧いてくる。彼も堕ちかけているのか、段々と表情がいやらしくなってきているのが見て取れた。
彼の口から離れれば自分の舌と彼の舌に透明な糸が橋を掛けていた。自分の口内は彼の唾液の甘味で満たされておりながら、まだ足りないと思う自分が居た。
e「ッは…、♡」
バチュンッバチュンッバチュンッバチュンッバチュンッバチュンッ
z「はぅ”、あッ♡///え―み”ッルッぅ”////もッど、ォ”///ぉぐッ、♡♡///来て”…っ♡//」ビクビクッ…
e「っ…~~…♡♡体液だけでなく、性格も甘くなるんですね貴方は…♡」
そう言って私は彼の言葉通り、思いっ切り彼の奥を突いた。卑猥な音と共に彼の汚い喘ぎ声が部屋に響く。そして私に抱き着く様な体制へと自然と変わっていった。
彼の吐息や可愛らしい声が耳元で聞こえ、更に私の興奮は増す。数時間も彼の中で自分のモノを擦っているのに、ちっとも達しそうになかった。
z「あッ//あぁ”あ…ッッ!♡////ャばっ、ぃ”///ォ”くッ//しゅぎり”ゅッ///やばッ//あぅ”ぁっっ♡♡///」ビュルルルルッ…ビュルッ…
e「奥が良いんでしょう?お望み通りの事をしているまでですよ”ッ!」
z「ッぉ”あ”ッッッ、!?!?♡♡♡♡////」チカチカチカッッ…
私が再びゾムさんの奥に思い切り腰を打ち付ければ、ゾムさんは腰を反って天井を向く。不思議と精子は出ておらず、でも物凄い快楽を感じているのか足がガクガクと震えていた。喘ぎ声混じりに何かを呟いている彼に私は耳も貸さず腰を振り続ける。
z「ッあ”、///やッ//待”ッ///めすッい”きしてもうッたぁ”っ♡///ャ”ばッ、♡///意識ッ//トん”…ッッ!♡///」ビクビクビクッッ…
e「良いですよッ、いつでもトんでッ!トんだら終わりにしますから…ッ♡」
バチュンッバチュンッバチュンッバチュンッバチュンッバチュンッ
z「ッあ”、♡♡///もぅ”ッ//トびゅッ///トんじゃぁ”っっ!♡////」ビクビクッ…
そう言ってゾムさんは私に強く抱き着き、涙声でそう私に告げる。快楽がずっと続いているせいか、意識が朦朧としているゾムさんは足をピンと伸ばし、そのままトんでしまった。トんでしまったゾムさんを私はそのままベッドに仰向けにさせ、自分のモノをずるり…と抜き出す。
e「…これで、私の味覚は戻るんですかね…。」
そう私は独り言を呟けば、目を瞑り今は眠っているゾムさんの額にキスを落とす。私の唇にまた甘味が広がるが、興奮はせずむしろ疲労が勝ってしまった。
私はホテル部屋に設置されてある小さなシャワー室で、彼の甘い体液でびしょびしょになった体を洗い流そうとベッドから足を運んだ…。
終わり。
最後上手く締まらなくてすいません、なんかストーリー濃くなってしまった。
ひつまぶし様、リクエストありがとうございました。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
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前垢から全て拝見させていただいてます!全て最高です~!! リクエストしてもよろしいでしょうか.....?