コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
サークルのメンバー4人が店に来店した。
「お前らだいぶ弱ってるな、応急処置でこれをもってろ」
姉御はメルモ含め5人に護符を手渡した。今のところ守護霊が守ってくれているがそれも時間の問題で破壊される寸前のようだ。
ちょうど学さんが手配した送迎車が店の前に着き、7人は車に乗り込んだ。
都内から車で走ること1時間半、街灯や人工物も少なくなり、だんだん山道になって来た。
「ここで止めろ」姉御
ここから先は姉御と僕で行くから決して車から出るなと学生たちに念を押す。
姉御はトランクから、なんと日本刀を取り出した。鞘から刀を抜く。
僅かな月明かりでも煌びやかに輝くほど研ぎ澄まされた刀だ。刀の状態を確認すると再度鞘に収めた。
車に四隅に護符をはり、カーテンを全て閉じさせた。
「1時間たっても戻らなければ、そのまま街まで帰れ」と運転手に告げ僕らは奥へ進んでいった。
薄暗い細い一本道を歩いていく。10分くらい歩くと半壊した鳥居が見えてきた。
「ネギ目に見える物を信じるな、私の言葉とこの霊力だけを信じろ、万が一#逸__ハグ__#れた場合はこの私の霊力を辿れ」
周りは#鬱蒼__うっそう__#とした森、鳥居を潜らず、脇から神社に入っていく。おそらく鳥居をくぐるというのは相手の領域に入る行為になる為、回避したのだろう。
まったく管理されていない廃神社、周囲からの視線、物音がものすごい。
僕の霊力でみえるのは、人型の黒い影が物陰から度々こちらを除き混んでいる。
オーブは雨のように周囲を舞い上がり、そして落ちてゆく。
「あれ?」姉御の背後に居たはずなのに周囲に気を取られていたら見失った。
ライトで周囲を照らすが姉御の姿が見えない。目の前に長い石段が見えてきた。この上に上がったのか?
「姉御!」返事はない。。道はここしかないからこの上にいるはずだ。僕は足元を確認しながら、手作りの石段を上がっていく。
上を見上げると、少し明るくなっており、笛の音?何か賑やかな演奏が聞こえてくる。
どんどん上に上がっていくと、階段の終わり部分が見えてきて、演奏もはっきり聞こえてきた。
「ピーヒャララ、ドンドン」笛と太鼓の音色。本殿前に到着すると、お祭りが行われていた。
人だかりの中央には舞台があり、キツネのお面をした人が踊り演奏しその周りにも数十人がお面を付け踊っている。昔懐かしい盆踊りのような光景だ。
「あのすみません、金髪の背の高い女性みませんでした?」僕は手前で踊りを見ている人に声をかけた。
「わしゃぞんじないな、おたく見ない顔だがどこから来た?」
「東京です」
「東京?はてな、悪いことは言わん、おたくもあのお面をつけなさい、稲荷様に叱られるぞ」老人であろう、その人は飾ってあるお面を指差した。
ここの神社で祀っている稲荷様のお祭りなのか、それより姉御どこいったんだ。