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ㅤㅤㅤ ㅤ ㅤsyp×ci
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ㅤ こわい
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ㅤ 病み 自傷、流血表現有
ㅤ 学パロ
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ㅤ syp『』
ㅤ ci「」
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ci視点
「んじゃ!また明日〜」
友達と別れて数秒後、まわりに誰もいないことを確認し深いため息を吐く
友達と一緒にいる時は楽しい、確かに楽しいはずなのに何故かとても疲労感が。もちろん友達にそんなことを言える訳もなく
家に帰ると制服を脱ぎ部屋着に着替える…前に今日は先に風呂はいろ、そう思いシャワーを浴びパジャマを着た。今日はもうどこにも出かけない
『…最近チーノ元気ないよな』
心臓を射抜かれた気がした、びくっとした。
そんなことないよ〜!と笑えば そか と話はゲームへ切り替わっていく。今はショッピとゲーム中
ショッピは小学生の頃からの付き合いで、高校に上がると同時に不登校になった同学年の人。数ヶ月前には恋人へと昇格した人物でもある。
どこまでも進まない僕らは、身体の距離は縮まらず心の距離ばかり縮まっていた。…べつに悪くはないでしょ。
『キリいいし腹減ったからご飯食べてくるわ』
「わかったーまたしよー」
ピ、と通話を切る。今日は2時間。
毎日会話ができて幸せだと感じる、と同時に鬱もやってくる。
…僕に飯を食べる気力なんてない。ショッピがちゃんと食べてるようで安心する
ショッピが僕らのいつメンの輪にいればもっと楽に話せてたのだろうか。
ショッピが不登校になる前から何かに気付けていれば今頃一緒に登校や帰宅もできたのだろうか。
気持ちはどんどん沈んでいく
勉強机に向かい引き出しを開ける。そこからひとつ大切にしているものを取り出す
このカッターは小学生の頃図画工作で使用したもの。初めてショッピと話したのも図画工作の時間で、特に関わりは無いものの 何かの縁かも と大切にしているもの。
カチカチカチ
錆のない音、綺麗に刃が出てくる。
ちゃんと刃を固定するとスーッと簡単に切れていく
「…はぁ、気持ちい…」
初めて自傷に走ったのは1年前ほど。彼氏であるショッピにでさえ伝えていない。いや、伝えたくないやろ?
前まで深く切りすぎた時はすごい焦ってた。やば血止まらんのちゃう!? とか 痛!とか
最近はそんなことすら思わなくなった、別にやばいとこ切ったわけじゃないし……って。
今は加減がわかってきたしだいぶ上手くなったな
って 何が上手くなった だ、訳のわからないところで成長を感じてる自分がもっと嫌になる、平気で着れるようになった僕怖すぎ、
syp視点
…あいつ絶対無理しとるやろ
こうでもせんと休まん気がして、それっぽい理由で通話を切った
別に家遠くないし……行ってみるか
チーノの家に着きインターホンを押す。チーノに用?多分2階におるから上がってって〜 とにこにこ出迎えてくれたのはあいつの母さんやった
コンコンとノックをする…も無反応
邪魔するで〜 と声をかけドアを開く
臭……!暗いし何この臭い……
あまり嗅ぎたくない臭いだった、目を凝らすとチーノは静かに眠っていた
『おい、チーノ?』
「…あれ、しょぴ……」
『寝ぼけとる場合ちゃうぞ
この臭いなに?鼻おかしくなりそう』
そう言うと彼は黙り込んだ、と思うとすぐに あ と小さく声を漏らした
彼の視線に目を向けると、おそらく手当も何もせずに終わらせたであろう腕と自傷行為後の跡。
「いや!これはさ!その」
「ってショッピ…?」
声のかけ方もわからず、ただひたすらに彼を抱きしめた。
なんで大好きな彼がこんなになるまで気付かなかったのだろう。でも自分を責めるのはあと、今はチーノを落ち着かせる方が先だと思った
『なんで言ってくれんかったん…』
「なんでって…僕の学校の友達の話とかしたって
なにもわからんやろ」
そう言うと彼は ははは… と乾き笑いをする
『いや確かにわからんけどさ、!
ㅤ少しくらい頼ってくれてもいいんじゃないの…』
「…頼れなくてごめん」
ポツリ呟くと抱きしめていた俺から少し離れた
ci視点
ショッピを僕の私事なんかに巻き込みたくなかった、こんなどうでもいい話をしたところで彼には何もわからない
自分でさえどうしてこんな苦しんでいるのかわからないし、何が苦しかったのかもわからない。
みんなと遊んでたりする時は確かに楽しいのにどこか苦しくて、楽しいふりをしてしまってる気がして罪悪感が生まれて。
気が付くとまたどんどん沈んでいく、恋人の前でも病むんか僕は、そう思った瞬間心が軽くなった気がした
黙り込む僕に不安そうに覗き込んでくるショッピ
…遠いけど間に合う
僕はベッドから降りてカッターを持つ。刃がまだ出ていた、数十分前の自分ナイス、とザクり
「…って切りすぎた」
僕の意思ではなかった。いや僕の意思なのかもしれない?気が付いた時にはまたひとつ傷を増やしてしまっていた
…流石にショッピでもこれには呆れるやろ、僕のことどれくらい好きなんかはしらんけど恋人の自傷なんて…見たくないやろ
にしても初めてあんな近い距離になった、ショッピは温かくて、とても安心して、涙が出そうだった
syp視点
俺に背を向けたままザク、ザク、スー、と沢山傷つけていくチーノ。こっちを振り返ることも無く、静かに同じ行為を繰り返している
多分俺が止めるまでする気なんやろな。もしくは気が済むまで……
ゾクッとした。あれ、こういうのは創作物だけでいいはずなのに。?
俺は現実の今の光景にゾクゾクしていた。自分で自分を傷付ける恋人がとても愛おしく思えた、
そんな自分がとても怖く感じた。
気付かれないよう静かにチーノの前に行く。既に暗いところに慣れていた俺の目は完全にチーノの姿を捉えていた、彼は涙ひとつ流していない。流れているのは彼の血液だけ
『俺はチーノのこと、』
ㅤ 終