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芙月みひろ
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僕の狭い1Kの寝室。そこは今、逃げ場のない「甘い檻」と化していた。
「さあ、……『お仕置き』の時間ですよ♡」
彼女は慣れた手つきで僕のネクタイを解くと、手首を背後に回し、スルスルと縛り上げた。本当は、分かっていた。白石さんの細い指で結ばれたそれは、本気で力を込めればすぐにほどけるほど、緩くて、優しい。けれど、僕は抗わなかった。
「罰として、今日は……全部、私がしてあげますね♡」
彼女の指先が、ベッドに座らされた僕の鎖骨のラインをなぞり、熱い吐息が耳元を打つ。清楚な「白石さん」を象徴するブルーのワンピースが、ハラリと床に落ちた。 ――そこに現れたのは、扇情的なワインレッドの総レース。 毒々しいほどに鮮やかな赤が、彼女の抜けるような白い肌を縁取っていた。
「……やっぱりありました。これ……何ですか?♡」
ベッドの下を覗き込んだ彼女は、埃を被った箱を引きずり出し、楽しそうに僕を見上げた。