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6 - 第6話【泡となる人魚の涙】

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2023年05月06日

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単体作品【泡となる人魚の涙】

※BLです(バグ大)

※(人)瓜生龍臣×金鳳智(人魚)

瓜生→「」 金鳳→[]

※人魚パロ 暗め

※息抜きに思いついた作品です、不快になられた方はブロックして構いません、

※通報しないでください


冷たく揺れる水面に、音高く何かが落ちる音がした…

[…?…!]

その水面の先から沈んでくるのは、1人の男だった…

人魚が人間に干渉を持ってはいけないと、小さい頃から伝えられて来た彼、だが気がついた時、

彼はその男を浜辺まで運んでいた…

そしてその男が目を覚ますまで側に居たという

[どうか、目を覚ましてください…]

祈るように男の手に触れる、

____伝承による、人魚の歌は船を沈ませ、津波を呼ぶと…しかしそんな伝承が本当な訳がない

何故なら 彼は男の側で、まるで見惚れるような美しい声で謳ったのだから

「……ん…?、」

彼は謳い続けていた、その姿を男ははっきりと見た

長く伸びた金色の髪が風に靡き、謳をうたい、日に当たる彼の尾がキラキラと反射する

「…綺麗だ」

そう、男は呟いた

[…!]

同時に彼は男が起きた事に気づき、驚いたのか海へと飛び込んだ

「!待ってくれ!」

そんな彼を男は止めた、そらを聞いた彼は動きを止めた

[…何故、止めるのです、?]

そう彼が尋ねると男は応えた

「俺を助けてくれたのは、アンタだろ?だから、御礼をさせてほしいんだ!また、会えないだろうか?」

そして男はこう云った

人間からの誘いなど、そんなのは許されない…なのに____

[分かりました…なら、明日の早朝に此処に来てください…]

彼はその誘いにのった


〜《翌日》〜

彼は男との約束通り、早朝、日の昇る前に浜へとやって来た。

そして彼は、先日と同じように浜辺にある大石の上に座り、美しい声で謳い始めた。

その声に誘われるように、男がやって来た

「やっぱり、美しい歌声だな。」

そして男がこう呟くと、彼は肩をすくませながら振り返った。

男の発言に困惑し、言葉が出ない彼は、男の顔を見つめた、そうすると男が話をし始める

「改めて、先日は助けてくれてありがとう。アンタの名前、教えてほしくて…」

[名前…私は….智です]

そう彼は名乗ると男も名乗った

「そうか、智…俺は瓜生、よろしくな!」

そう云い子供の様な笑顔を見せる、そして懐から何かを取り出しながら智に近づいた

そして瓜生の手が髪にふれる

ビクッ)[え、な、何を?…]

急に触れられた事に驚き身体が少し後ろに引ける、そんな智を瓜生はポカンとした顔で見つめこう云った

「いや、御礼の品を渡そうとしたんだ。少し、じっとしててくれな…」

そうして智の髪を編みながら何かをつける、それを見て智は驚いた

[え、これって…]

その髪について居たのは、硝子細工で出来た花の髪飾りだった。紫いろの、智の瞳と同じ色の

「智に似合うものを選んだんだ…気に入ってくれたか?」

そう聞かれ、智は少し申し訳なさそうにこう応える

[あの…お気もちは嬉しいのですが…私、男なのですが]

智は瓜生が、自分を女と思ったのだと思い説明しようとした

だが返ってきたのは予想外の返答だった

「?知っいるが、だいいち身体の線が、細身だが少ししっかりしているし、」

[なっ…!///]

そう云われ顔が真っ赤になった

智は怒ったのではなく照れた、何故なら自分の身体がそんなに見られて居たと云うことが恥ずかしいので、 当然である(早口)

[じゃ、じゃあ何で髪飾りを…?//]

まだ会い2日、そこまで親しくもない、ましてや人間にこんなことをされたことはない。

それで不思議に思い瓜生に尋ねる

「何故って…智のよく似合うと思ったからな」

はっきりと純粋な口調で瓜生が云うと智は更に照れた

[そ、それはどうも…//////]

心拍が上がり、うまく瓜生の顔が見れなくなる智の顔を瓜生が覗き込む

「どうした?顔が赤いが、熱があるんじゃないか?…」

そして顔を近づけ、額をくっつける

[っ!は…///、何するんですか!///]

智は恥ずかしくなり瓜生をおして離れた、その次の瞬間、体勢を崩した智が落ちそうになる

[うゎっ…!]

「危ねえ!」

それに反応し瓜生が腕を掴み、抱き寄せた

[ちょっ///瓜生さんっ…///]

思わず名前を呼んでしまった

それよりも身体が熱い、心臓が破れそうになる程五月蝿い

「智、大丈夫か?」

[ぁ、はぃっ、ありがとぅございます…///]

優しく声をかける瓜生は、まるで王子の様だった


それからちょうど6日経った頃、智はすっかり瓜生と打ち解けていた

今日2人浜に並び、短くも幸せなひと時を過ごしていた。

話せるのは早朝、日の昇る前と夕暮れ時のみ。今は夕暮れ時だ、美しく輝く夕陽が2人を照らす

「今日も楽しかったな、智」

[はい、とても楽しかったです…]

だがそう云う智の表情は、どこか悲しそうに見えた

そんな智の表情を、瓜生は見逃さない

「どうしたんだ、そんなに悲しい顔をして」

そう問うと、智は泣きそうな笑顔でこう云った

[これで今日も終わりで、別れが辛いんです]

その言葉に瓜生は智に元気を出してもらいたくて、こう応えた

「何だ、そんなことか、だったら安心しろ俺は明日も此処にいる、待っているからまた会えるさ。」と、

それを聞き智は泣きそうな声でこう云う

[そう、ですね…瓜生さん、ありがとう]

そして智が瓜生の方を向く、

その瞬間____

[…///]  「…!///」

 ____2人の唇が重なった

「え…今、何し、て…?/////」

唇が離れ、思わず声を漏らす瓜生。そんな瓜生を差し置き智は涙ぐみながら云った

[ありがとう瓜生さん…さよなら]

そういい海へ飛び込んだ

「…///、智……///」

瓜生の顔は未だに赤いまま、智が泳いでいった方を向いて居た


〜《海の中》〜

智は1人、海面に近い場所で月をぼんやりと眺めていた、

[…あはは、、明日、ですか…]

智の脳内には、師に教えられた言葉が回り続けていた

[本当に、酷い一生ですね…人魚とは]

その言葉というのは

[人間に恋をすれば泡になる…なんて、そんなの、救いようがないじゃないですかッ…!]

まさに、今の智と瓜生の関係であった…

智はあの日、瓜生に救われ抱き寄せられ日、自分が恋をしている事を確信した

だから泡になるまでの7日を、全て瓜生と過ごした…

[明日なんて…私にはないんてますよ…瓜生さん…ッ]

もう時期、月が真上に昇る。そうすれば智は海の泡となり消える

[…ごめんなさい…瓜生さん…]

そして智はあの日のように、海の底に響く程の悲しみの謳をうたった…

その声に籠る悲しみは瓜生まで届いているのだろうか…いや、届く訳がない、と、智は笑った

空の真上に、丁度月の眩しい日、智はこう云った

[瓜生さん____]

____愛してました…。

そしてその日、海で、1人の人魚が泡となった

その泡はまるで、涙のように小さく、そして儚かった…


〜《翌日・浜辺》〜

その日瓜生は浜に来て居た、いつも2人で居たあの場所に、日の昇る数刻前

その手には、小さな黒い箱が入って居た

「…智…」

そして残酷にも、そのまま時は過ぎていった

「俺は…待っているからな、智」

彼は今も待ち続けているのでしょうか、今はもう居ない、愛しい人のために

小さな箱に入った婚約指輪を手に…
















[…って物語どうでしょう〜?私と死龍の愛の物t(]

「却下だ」(即答)

[嘘〜んっ!死龍〜〜(泣]


終わり、次回リクエストイラストを描くので!またね!

ばいヌッシー!

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コメント

10

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うわぁぁぁぁあ泣ける(´;ω;`) めっちゃ最高ぉぉぉぉ!??😭👏

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