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午後になり、それぞれの部屋で過ごしていると、ヒロの部屋から「あ、やばい!」という声が聞こえてきました。慌てて駆けつけると、ヒロが顔を赤くして座り込んでいます。どうやら、立ち上がった拍子に、生理で少し服を汚してしまったようでした。
「大丈夫!?るなちゃん、ちょっと来て!」
なおきりがるなちゃんを呼び、二人がかりでヒロのケアにあたります。周りに男性がいる状況でのハプニングは、彼ら三人にとって精神的な負担も大きいものでした。
その夜、夕食後。じゃぱぱがリビングで、ぼーっとテレビを見ていました。
「ねぇ、じゃぱぱさん、どうかした?」
のあさんが心配そうに声をかけます。
「なんか…女性の体になってから、甘いものがめちゃくちゃ食べたくなるんだよな…」
じゃぱぱがそう言うと、どぬくとヒロも「わかる!」と頷きました。普段はあまり甘いものを食べない彼らが、女性になってから無性に甘いものを欲するようになったのです。
「ホルモンの影響かもね」
えとさんがクスッと笑いながら、みんなで買っておいたお菓子を差し出しました。
いつもとは違う休日でしたが、メンバーの優しさと、小さなハプニングの連続で、からぴちハウスの土曜日は過ぎていきました。