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『焦らないで。焦りは最大のトラップだよ。殺せんせーも私もみんなに教えたはずだよ。できるよ』
「そう、あれは正体不明のモンスターではありません。」
『まずはこのヒレから観察してみよ。よく見るとただのヒレでしょ?他の部分も観察するの。問題文を見極めて繋げる。そしたらほら、なんてことない相手でしょ?自分の刃で料理してみよ』
____分かる
問題文の重要な部分、解き方のコツ。殺せんせーと〇〇ちゃんが教えてくれたこと、その通りだ
一斉にペンを進め始めたE組の生徒に大野は戸惑いを隠せていない
この問題なら…やれる!
次の問題も!
次の問題も!
次の____
『(この問題範囲じゃないから教えてない。私も、殺せんせーも)』
次の瞬間、僕らは背後から見えない的に殴り殺された
テスト返却。みんな期待はしていなかったからか、空気が重い
烏間先生が本校舎に連絡を入れたみたいだけどこっちの伝達ミスと言う事にされたらしい。學峯おじさん。またやってくれたな
潮田渚 合計点数315点 187人中106位
磯貝悠馬 合計点数367点 187人中69位
寺坂竜馬 合計点数230点 187人中160位
教室に入ってきた殺せんせーは私たちに背を向けた。
「先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです。
君たちに顔向けできません」
パシュッパシュッ
「にゅや?!」
『いいの?殺せんせー』
「顔向けできなかったら俺らが殺しにくるのも見えないよ?」
『賞金100億は私たち二人で山分けかなぁ?』
「業くん!星乃さん!先生は今落ち込んで…ぬ!」
私と業は教卓の上に解答用紙を投げた
赤羽業
国語98点
数学100点
英語98点
理科99点
社会99点
187人中5位
星乃〇〇
国語100点
数学100点
英語100点
理科100点
社会100点
187人中1位
「にゅや?!」
『私たち問題変わっても関係ないしね』
「すげぇ」
「〇〇オール満点かよ」
私も業も顔を見合せて笑った
「俺らの成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。でも、俺も〇〇もE組出る気ないよ?」
『勉強漬けの前のクラスより暗殺の方が楽しいし!』
『殺せんせー』
「はい、」
『私にとったら満点取るなんて当たり前なんだよね。入学してから満点以外とったことないし』
「にゅや?!そうなんですか?!」
「そうなの?!」
『うん〜だから、そんな顔しないでよ』
「にゅ、」
「で、どーすんの?そっちは。全員50位に入んなかったって言い訳つけてここからしっぽ巻いて逃げちゃうの?それって結局さぁ」
「『殺されるのが怖いだけなんじゃないの?』」
「あ、ハモった」
「む… 」
片岡さんが前原くんに合図すると、前原くんが
「なーんだ。殺せんせー怖かったのか」
「それなら正直に言えばよかったのに」
「ね〜怖いから逃げたいって」
「にゅやーーー!!逃げる訳ありません!!期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!!」
さっきまでとは違い、クラスの空気は軽くなっていた。私は業と顔を見合せてまた笑った