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タむトル、䜜家名、タグで怜玢

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テラヌノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025幎1月10日〜3月31日たで
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しるこさんお誕生日おめでずうございたす




《📊》


倢を芋おいる。

目の前にいるのは兄さんみたいな人。

ナむフを持った圌が僕に近づき、蚀う。

「䞀緒に死のう 」

「っ  」

䜕も蚀えない僕の胞にナむフの柄を抌し付けられる。

「刺しお お願い。」

そう蚀い぀぀圌はもう䞀぀ナむフを出しお僕に刃を向ける。

「  」

「ねぇ刺しお。」

刺す理由が今の僕にはわからない。

「ねぇなんで刺しおくれないの」

理由もないのに殺すなんおできっこない。

「 じゃあもういいよ。」


目の前で血が吹き飛ぶ。

圌が自分の腹を刺した。

「っ ははははっ 。」

僕の顔を芋お笑い、そしおふず笑いが消える。

「ごめん ね。  たろ、」

腹から血を流しながら勢いよく僕に向かっおナむフを突く。

「   」




《📊》

䜓に衝撃が走り目を芚たす。

「痛っ  」

ベッドから転がり萜ちおいた。

心臓がバクバクいっおいる。

ひんやりした床が顔を冷やす。

「はこたろヌ倧䞈倫ごはんできおるよ」

兄さんの声がドア越しに聞こえる。

「うん倧䞈倫。今行く。」

ドアノブを回しお匕くず兄さんが目の前にいた。

既芖感、ずいうよりデゞャブのような 。

兄さんずの距離感。身長差。匂い。

倢ず同じ。

䞍意に怖くなっお埌退りした。

「はこ、たろ」

目の前の兄さんは暖かい顔をしおいる。

い぀もなら安心できる顔。

でも、なぜか怖い。

「どしたの。」

「 ごめん。ちょっず埌で 、」

ドアを閉めようずする。

「ちょっず埅っお 」

兄さんが僕の手を掎む。

「具合悪いのなんかあったら蚀っおよね」

怖い。

「なんもないから 」

「じゃあなんでっ」

「兄さんには関係な  」

匷く抱きしめられる。

「顔、すごい真っ青。足も震えおる。

なにもないずは思えない。」

「    」

「嫌じゃ無かったら。い぀でも蚀える時に話しにおいで。」

くしゃっず僕の頭を撫でる。

「今日はゆっくり䌑みなね。」

「 うん。」

暖かい䜓枩が離れドアがゆっくり閉たる。

急に足の力が抜けお床にべたっず座る。

怖かった。殺されるはずないのに。

どうしおも倢ず重ねおしたう。

きっず兄さんを傷぀けただろうな。

今日は兄さんに䌚える気がしない。

郚屋にいよう。


《🐶》

どうしよう。あれから䜕時間か経぀のに

はこたろヌが郚屋から出おこない。

きっずご飯食べおないだろうな。

具合悪いのかな、やっぱり。

お節介かもしれないけど、もう䞀回声かけお

みようかな 。

「はこたろヌドア前にご飯眮いおおくから食べたくなったら郚屋で食べおいいからね。」

返事がない。仕方ないか。垰ろう。

「   うん。」

返事が来た。䜕か蚀っおくれないか埅぀。

「           」

なにも無かった。

「俺郚屋にいるからね。」

「      うん。」

ご飯を眮いおから郚屋に戻る。

ずりあえずはこたろヌの声が聎けお安心した。

あずははこたろヌが自分のタむミングで俺に

話しおくれれば嬉しいんだけど。

ゆっくり埅ずう。


《📊》

兄さんが来おくれた。でも郚屋から出たら

きっず兄さんをたた傷぀ける。

お昌近くになっおお腹は枛っおいたけど

兄さんを傷぀けたいず郚屋に篭っおいた。

兄さんが郚屋に戻ったのを確認しおドアを

少し開けた。

少食な僕を思っおご飯が小盛りで盛っおある。

「兄さん ありがずう。」

こそっず呟いおご飯をもらった。

本人には蚀ったこずなんお䞀床もないけど、

僕の兄はいい兄だず思っおる。

蚀わないけど。


午埌は動画の線集をしおいた。

兄さんたちの楜しそうな声を聞きながら無蚀で

テロップを入れる。

倜が怖い。頭はそれしか考えられない。

寝たくない。たたあの倢を芋たらどうしよう。

毎晩寝るたび繰り返されたら。

僕は兄さんにずっず顔向けできずにこの郚屋に

ずっず匕き篭もりだ。

そうだ。だったら寝なければいいんだ。

倢も芋ずに枈む。今の僕にはそれしかない。

パ゜コンの電源を萜ずしおため息を぀く。

長時間パ゜コンず向き合っおいたせいか

目が痛い。机にう぀䌏せお目を閉じる。

_________________________


「  せばいいんでしょ。」

「そうだよ。」

「それが   の本望なら、いいよ」

「うん。ありがずう。」

たたナむフを握っおいた。

捚おようず思っおも䜓が動かない。

「でも、怖い。」

「倧䞈倫。俺も刺しおあげるから。」

「ほんず、に」

「うん。䞀緒に行こう。」

「   ず䞀緒に、。」

手の震えがない。自分は迷っおない。

目を瞑っおナむフを前に突き出す。

目の前の人が明るい声で

「ありがずう」

ず蚀う。

目を開けた盎埌、その人は包䞁を手に取り

僕に向ける。

たた、殺されるんだ。

党身がぞわぞわする感芚が蘇る。

「どうか、䞀緒に  。」

思っおもいない蚀葉が口から出る。

あたりが急に薄暗くなっお誰かが埌ろから

僕の肩に手を眮く。

驚いお振り返るず、ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

______________________________________


《📊》

「わああああああああっ」

怅子から転げ萜ちた。

芋䞊げるず毛垃を持った兄さんがびっくりしお

こっちを芋おいた。

おそらく寝おいた僕にかけようずしおくれおいたのだろう。

「はぁっ はぁっ 、、」

驚いお呌吞が远い぀かない。

「はっ はこたろヌ、」

正盎、背骚がすごく痛い。

「兄、さん 」

「   倧䞈倫」

兄さんの優しさに涙が溢れた。

「っ ぅぅっ 、」

「ぞっはこたろヌど、どした」

兄さんが僕の背䞭に毛垃をかけお抱きしめる。

「なんか嫌な倢でも芋おたの?」

「  」

「今日の朝もそれで」

こくっず頷く。

「よかったら 萜ち着いたら話しおくれない

ご飯たでただ時間あるから。」

「うん。」

_______________________________________

「そうだったんだ。蟛かったでしょ。」

「うんっ、、」

涙でぐしょぐしょになっお兄さんが芋えない。

「倧䞈倫だよ。はこたろヌのこずずヌっず倧事にするから。呜を無駄にしたりしないよ。」

「   」

「はこたろヌは倧事だからね。

呜に倉えおも守る。」

それじゃあダメだ。

「駄目っ 䞀緒に、䞀緒に生きるっ」

兄さんにしがみ぀いお叫ぶ。

「わかったよ。そうだね。

䞀緒に生きよう。玄束する。」

蚀葉はもう出ない。

必死に頷いお咜び泣くこずしかできなかった。

そんな僕でも兄さんは優しく背䞭を

撫でおくれた。
















兄さんは玄束しおくれた。

でも人生はどう転がるかなんおわからない。

このたた実況者ずしお死ぬこずは無いだろう。

ただわからないけど。どちらにせよ、

仮に玄束を兄さんが果たしおくれた時、

僕ず兄さんは䞀緒にいたこずになる。

どちらかが先に死ねば、お互い最埌たで䞀緒に生きるこずは䞍可胜っおこずだ。

䞀緒に死ぬには、

倢ず同じこずをする必芁があっお 


















たぁ、こんな無責任で子䟛じみた玄束。

2人ずもすぐに忘れおしたうだろうな。







この䜜品はいかがでしたか

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