第10話 周りにご注意を
「――夕子、迎えにきたよ」
和気あいあいとしていた空気が、綾菜の鋭い声によってぶち壊された。
「あ……」
部屋の奥で目を見開いている夕子を見つけると、綾菜はそこに向かってずんずん進む。
「行こう、夕子」
真剣な顔つきで手を差し出す綾菜だったが。
(みんなキラキラしてるけど、飛鳥馬から話聞いた後だからキラキラしてる空間なのにすっごい怖い!)
真剣かつ堂々とした振舞いとは裏腹に、めちゃくちゃ緊張していた。
そんな綾菜に見つめられている夕子は、シャキーンと背筋が伸びていた。
そこに。
「あ、確か鈴野ちゃん、だっけ? 旭屋ちゃんのオトモダチ?」
入り口近くにいたカズが、ヘラヘラ笑って近寄ってきた。
その声に、綾菜は反射で振り返る。
「帰っちゃうの? これから盛り上がるところだしさ、鈴野ちゃんも一緒にどう?」
(初対面でちゃん付けとかどんだけ馴*****************
****************************
*****
*************************
***********************
***************
****************
****************
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!