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第11話 ちゃんと理由があるはず
綾菜は、眉間に皺を寄せた表情のまま口を開いた。
「――どうして、あそこにいたの？」
「……え？」
思わず、夕子の口から間の抜けた声が漏れる。
（叱られると、思った……のに）
綾菜は夕子の言葉を待つように、何も言わない。
それに気づいて、夕子は改めて今までの状況を思い返す。
「そういえば……なんで、だっけ？ 楽しそう、だったから……？ でも綾菜ちゃんが来る直前にはもう帰りたいって思ってたし……」
（あ、これでも怒らない、の……？ 言っててあたしもよくわかんなくなってきてるのに……聞いてる綾菜ちゃんはもっと意味わかんないよね……！）
口に出すほど絶望的な気持ちになってくる夕子。
「……よくわからないままついて行っちゃった、ってことね？」
「……うん」
綾菜の静かな声にビクつきながらも、素直に頷くしかなかった。
そんな夕子を見て、綾菜＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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