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もしこの世界転生が夢じゃないとして。

いや夢のわけがないのだ。

空気の匂いも、触れたラケットや本の重みも、そしてあの人たちのよく聞こえる特徴的な声も。

全てがリアルで、そこが本当の世界だと錯覚してしまう。

たった1日しかいなかったのに、ずっとこの世界で生きてきたと思ってしまう。


きっと今日もあの世界には戻れない。






この作品は実在する実況者さんの名前をお借りした2次創作となっています。ご本人たちとはなんの関係もありません。腐向けではありません。何か問題があった場合はこっそり教えてくださると幸いです。

それでは、どうぞ___________





目が覚める。また違う天井が見える。デジャヴだ…。

しかし今回はなぜか温かさを右手に感じる。ふと見ると、


「白いやつぅ??!!」


もう何度も見てきたあの丸っこい白いフォルムの奴がくっついている。いや3次元で見るのは初めてだよ!

僕の大声に驚いたのか、その小さな生物がむっくりと起きあがった。


「……」


あ、喋らないんだ。まあ白いやつの声なんて想像つかないからいいけど。

人外が出てきたのは初めてだ。


もし、本当に喋れないなら。少しだけなら、世界転生の不安を語ってもいいんじゃない?


「そう思うよね、やっぱり?!」

「……」

「ちょっとくらい説明があってもいいよな!」

「……」

「あの世界では僕の可愛い猫たちと視聴者が待ってるのにさ!」

「……」

「仕事しないでいいからそれは嬉しいけどね?」

「……」

「ていうかなんで寝てるときに転生するんだよ!転生の瞬間見せろよ!」

「……」

「毎回らっでぃの距離近くない?仕組まれてんの?」

「……」

「そういや今回何にもないな」


そうだ。この世界は下のベットにいきなりらっだあがいた訳じゃないし、電話がかかってきた訳でもない。いるのは白いやつ(3次元)だ。


暇だな。外に遊びに行こうかな。

「お前も外行く?」

「…」


返事は相変わらずないが、肩によじ登ってきたから肯定と受け取っていいのだろう。


がチャリ、バタン


扉の音が響く。


外は綺麗な町だった。植木鉢や花壇からは美しい花が咲き乱れ、舗装されていてもまっすぐではない道が返って探検したいような気持ちを沸き立たせた。ちょっとした店が立ち並び、人が立ち話をしている。


「こんな景色、日本では見れないな。会社勤めのゲーム実況者じゃ尚更じゃない?」

「……」


思わずため息が漏れる。こんな町はずっとあってほしい。


「あ、ぴくとの兄貴!」

「コネシマさん?!」

「お久しぶりでーす」

「鬱先生!」


まさかの我々だ。鬱先生が実写よりもスリムなイケメンになってる(失礼)!コネシマさん、声がでかいよ。周りの人が距離を取り始めている。


「いやー相変わらず白いやつも可愛いですね」

「でしょ?」


「ぴくとと我々だじゃん!」

「「らっでぃ?!」」

「俺もいるよ!」

「あ、やらかし上手なNakamuさん」

「どうもどうもやらかし上手なKonemuさん」


ワイテルズもいるんだ!


よく見てみるとらっだあの頭には青く丸っこい生物がのっかっている。もしや、それは…?


「我々だは見るの初めてだよね、こいつらだおくん」


そうだった。白いやつがすごくらだおくんを見ている。いや、睨んでいる。なんかされたの?





投稿頻度今だけは早いですが、説明にあるとおりホントに気まぐれであげます。学校ある時は遅いです。

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僕は、僕で、僕だ

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