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ある、春のことだった。
風は冷たく、陽はあったかい。
水の音と鳥の鳴き声そして電車の通り過ぎる音が聞こえ、微かに聞こえる喋り声。
私は少し耳を澄まし、その人達の喋り声を聞いていた。
うるさくもなく、とても静かではない場所だった。
だからか、よく声が聞こえた。
喋っていた二人は「静香」と「鬼古」だ。
何か、重要そうな話をしていたが、電車の音に一部の声はかき消されてしまった。
一人は急に泣き出していた。
それを一人は慰めていた。