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涼架 side
「りょぉちゃん、好きだよ。」
日本が、世界が、注目するバンドのフロントマン
作詞作曲ボーカルギター、はたまた俳優業までなんでもこなす…その名も大森元貴
そんな彼は、僕の彼氏。
『僕も好きだよ、もとき…』
僕は元貴に告白され、メンバー以上の関係となった
若井も嫌な顔せず喜んでくれて、
僕たちは愛し愛され、幸せに暮らしていた
しかし、あの日から全てが崩れ始めた
ある日ライブのリハをしていた時。
ガタンッ
大きなおとが周りに響いた
『…?』
[元貴ッ!]
「ぅ”…ッはぁっはぁっ……ッ」
舞台袖で元貴が倒れていた
青白い顔で荒い息をしている
『もとき、?』
『ねえ、どうしたのッ?!泣』
「はッふ…っむね、、いた…いッ……っ!」
『え…泣』
[スタッフさんっ!救急車お願いしますっ、!!]
元貴は直ぐに病院へ運ばれた。
病名は、心臓病だった。
余命は1年。
発見が、遅れたから。
暗い待合室で、僕は声をあげて泣いた。
『うぁ”ぁ”ぁぁっ、泣 もときぃ、ッ泣』
[大丈夫、大丈夫…]
『僕がぁっ!気付けなかったからッ!毎日一緒にいたのに…ッ!泣』
[りょうちゃん悪くないよ…、元貴もきっとそう思ってる。]
『でもぉ…ッ!!泣』
[今は何も考えなくていいから。]
『ぅわあ”ぁ”ぁぁぁッ…!あ”ぁぁッ泣』
若井が胸で僕の目を塞ぐように抱きしめてくれたが
僕の涙と自己嫌悪は酷くなるばかりだった