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「リョウどうして?」


「マオこそ何で番号知ってんの?」


「私たち体の相性がいいよね?それに、セフレなんだからリョウに恋人がいようが問題ないよね?もっと会った方がいいならそうするよ」


どうして番号を知っているのか、ここまで食い下がるのはどうしてなのか、マオの行動に不快感がつのる。


「恋人がいるのにセフレとつながっているのはいいことじゃない。そうだろ?マオだって医者を捕まえたら俺たちの関係を終わらせるつもりだったんだろ?ただ、俺が先に大切な人ができただけ、それよりもどうして番号を知ってんの?」


「医者なんて言い訳に決まってるでしょ、初めて会った時にリョウに一目惚れしたんだから。ただリョウが付き合う気は無いって言ったから、重くならないように我慢してたの。セフレだっていつかは恋人に昇格するんじゃ無いかって、だから本当は毎日会いたいのに、ずっとずっと我慢してたの。恋人になれなくてもいいからもう会わないなんて言わないで」


「質問に答えろよ、何で知ってんの」


電話の向こうでマオの笑い声が聞こえる。


「◯◯大学経営学部1年甲斐凌太でしょ」


あの時、大学名は言っていない。先輩も程よく遊ぶために情報は最小限にしているから、俺もそれにならっていた。


「一緒に飲んだ時、スマホのロックがされていない状態でトイレに行ったでしょ、あの時に電話番号をチェックしたの。だって、どストライクだったんだもん。それで、うまくホテルに誘導して」


確かに、先輩と飲んでいた時メッセージのチェックをした後にすぐトイレに行ったかもしれない。

テーブルの上に置きっぱなしにしたが、あの状態で誰かが俺のスマホをいじるなんて思いもしなかった。


「先輩がいただろ」


「そんなの私の友人とイチャイチャしてて見てなかったから。ホテルに行って凌太がシャワーを浴びてる間に財布を確認して学生証を見たの」


ずっと騙してたんだ。

面倒がないセフレだと思っていたが隠れて俺の荷物を調べていた。


「スマホだけでなく財布の中を勝手に見たってことか」


「だって仕方がないじゃない、一目惚れだったし好きな人のことなら知りたいと思うのは当然でしょ」


「ルール違反だろ。どちらにしてもこの先会うことはない」


そう言って通話を切ると、すぐに同じ番号からの着信が入る。

うんざりして電話番号をブロックした。


「クソッ」

瞳との楽しかった時間が霞んでしまう。


自業自得


まったくその通りだがマオの行動に嫌悪感が襲ってきた。

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