「雲雀‼‼」
勢いよく扉が開いた。
そこから入ってきたのは
「か、なと…?」
「っ、なんで来たの?」
「雲雀を、助けに来た。」
光が奏斗に当たる。
金の髪がキラキラと輝いてまるで王子様みたいだ。
「カナトに何ができるの?」
セラフは挑発するみたいに奏斗にそう言う。
「ひゃんっ♡⁉」
前立腺をかすめたらしく、声を上げてしまう。
慌てて口をふさぐが、セラフとカナトは固まっていた。
「お前…。」
「俺と雲雀は今つながってるの。…この意味カナトならわかるよね?」
「あ…///」
身体を持ち上げられ、セラフのものが入ってるそこをカナトに見せつけられる。
恥ずかしくって顔をそらした。
「だとしても問題ないよ。」
「…ふーん。勝算はあるの?」
「それを言ったらつまんないでしょ?」
「まぁいいや。でてって。」
セラフが手をかざす。
人の俺にはわかんないけど、なんか圧?みたいなのが出る。
「や・だ。」
カナトはウィンクをして、それに立ち向かった。
「あんま使いたくなかったけど、しょうがないよね。」
カナトが目につけていた眼帯を外す。
「っ、その力は…‼」
「じゃ、そういう事だから。」
まぶしくって目があけていられなくなる。
「んぁっ♡」
ずる、と入っていたものが抜ける感覚と、温かい何かに包まれた感触を最後に意識が飛んだ。
―――――
「…逃げられた。」
―――――
「…ばり、ひばり‼‼」
カナトの大きな声が聞こえて目を覚ます。
「んぇ、カナト…?」
「よかった。気が付いた?」
「おん。ここは?」
見渡すと知らない景色。
カナトが気まずそうに言った。
「…。僕の家。」
「へ!?」
「いや、違うんだよ!ごめんって!セラから逃げられんのここしかないかなって!」
確かに言われてみると、セラフの部屋と同じように白くてふわふわしてた。
「僕下心とかないからね!?ひば?雲雀さん??」
状況を整理していると、何を思ったのかカナトが慌てだす。
「ありがとな、カナト。」
「…。当然のことをしたまでだよ。」
お礼を言うとぴたりと動きを止めて返事を返してくれた。
「でも、これからどうしよう。」
俺を前に助けてくれた時も言っていたがセラフはどこにいても俺を見つけ出すのだろう。
「ここは大丈夫なんか?」
「当然。僕が作った結界がはってあるからね。」
「そか。」
「…。ごめんね。こっちの問題に巻き込んじゃって。」
「こっちの問題?」
「そう。おかしいと思わなかった?何でセラフがあんなに執着してくるのか。」
「それは…。」
すこし思っていた。
初対面なのになんで俺のことを詳しく知ってるんだろうって。
天使だからって言われたから納得しちゃったけど。
「ここから話すことはあまり他言しないでほしいんだけど…。」
奏斗がそう切り出して話を始めた。
―――――
ここの世界、まぁいうなら天国?には天使が暮らしているんだ。
見ればわかるだろうけど。
神様はずいぶん昔に居なくなって天使がここを取り締まってる。
そして、悪魔とはあいいれない存在。
聞いたことあるんじゃない?
例えば、天使が悪魔に触れると堕天するよ~とかね。
そんなことは実際なかったんだけど。
僕は人間界で人間を救う仕事をしてたんだ。
そこで悪魔と出会った。
僕らが与えるものとは違う救いを彼は人間にあげていた。
珍しいよね。
悪魔が人間を助けるなんてさ。
そいつは悪魔なのに天使みたいなやつだった。
きれいな歌声で、空を飛んでいた。
名前も鳥みたいだったなぁ。
…そいつはあまりにもきれいだったんだ。
悪魔や天使には二つ名があるんだけど知ってる?
知らないか、まぁそりゃそっか。
僕は『光を愛する者』
セラフは『光を求める者』
アキラは『智の誘惑者』
そいつは『悪を謳歌する者』
なんでアキラを知ってるかって?
そいつと同僚だったんだよ。
んで、僕らと仲良くなった。
急に二つ名の話をしたのには理由があるんだ。
そいつは光だった。
…何が言いたいか分かった?
セラフは光を求めたんだ。
そいつを。
それがわかってからはセラフはそいつに執着した。
名前の通りだと言ってしまえばそうなんだけどね。
何かが起きたのかそいつは急に姿を消した。
セラフは取り乱したよ。
だって何を使ってもそいつは見つからなかったんだから。
アキラにも僕にも見つけられなくって、セラは壊れた。
空っぽの人形になったんだ。
階級を上げて、そいつを探すって言って最高官位まで上り詰めた。
それで雲雀を見つけたんだ。
そいつの生まれ変わりみたいな雲雀をね。
セラフは喜んだ。
僕が止めても聞かなかった。
だから雲雀を閉じ込めた。
…と、今わかってるのはそれくらいかな?
―――――
「そんなことがあったんや…。」
「そう。だからごめんね。」
そういうカナトの顔は苦しそうで、こっちまで胸が締め付けられる。
「…。なにも、誰も悪くないよ。」
カナトはセラフのことまで背負っていた。
与えられた二つ名にとらわれていたセラフと、それを止められなかったカナト。
悪いやつがいるとしたら、それはカミサマだ。
ふわりとカナトを抱きしめる。
俺を助けてくれた彼に苦しんでほしくなかった。
「雲雀…。」
美しい青い瞳から涙が零れ落ちる。
その涙を掬い取る。
「な、奏斗、泣かんで…。」
頬にキスを落とす。
自分のその行動の意味は分からなかったけれど、カナトの涙は止まった。
「っは、え?ひば…?」
「んふ、泣き止んだ。」
「いや、涙は止まったけど、えぇ??」
カナトが慌てふためく。
その姿が可愛いと思った。
「いいよ。」
「え?」
「奏斗にだったら何されてもいいから。」
セラフのものになる前に奏斗のものにして。
そう伝えると、カナトの頬がぶわりと赤く染まった。
「いいの?」
「カナトだから。」
「…雲雀、大好き。この気持ちはもう隠せないよ?」
「俺も、カナトのこと好き。」
助けてもらった時に高鳴った鼓動はもう止められそうにない。
「僕は、『光を愛する者』雲雀、君は光だ。」
二つ名の通り、光を愛している。
カナトはそういった。
「俺の光は奏斗だよ。」
俺はそういってカナトを抱きしめる。
「雲雀、これから僕は雲雀を傷つけてしまうかもしれない。」
「傷つかんよ。大丈夫。」
「っ、ほんっとうに…。」
ふわふわのベッドが俺の体を包み込む。
「カナト、来て。」
「うん。」
――――――――――
どのくらい時間がたっただろう。
セラフのが入っていて所を念入りに解かして僕のを入れる準備をする。
雲雀は感じやすくて何回かイっていた。
「なぁ、かなとぉ…も、いれて」
「ちゃんと解かしておかないとあとでつらくなるよ?」
「ンぅ…。はいるもん。」
「雲雀?」
指を抜いて雲雀を見る。
蕩けきった瞳と目が合った。
「カナトの、入れて…。」
自分で足を広げて、ソコを僕に見せつけてくる。
体の熱が下半身に集まる。
「ほんとにさぁ…。」
ぎりぎりで保っていた理性の糸が切れた音がした。
「お”♡♡♡♡⁉⁉⁉」
「あんま煽んないで。」
ごちゅん、と音がするくらい強く自分のを打ち付ける。
「カナトのっ♡♡はいってきてりゅ♡♡♡♡」
幸せそうな顔をして雲雀が鳴く。
ごちゅごちゅと打ち付け、雲雀がヨガっていた前立腺とやらを探し出す。
見つけた。
ごりゅっ♡
「ひゃぁん⁉♡♡♡♡きもちぃっ♡」
「雲雀ここ好きでしょ?」
「うん♡♡すきぃっ♡」
へこへこと自分から求めるように腰を動かす雲雀。
あまりにエロくて自分のが大きくなるのがわかる。
「は、かわいい。」
「っ~~~♡♡♡♡♡♡♡♡」
「っ、締め付けんな」
可愛いに反応したのかナカが甘く締まる。
「一回、出すよ。」
「かなとのらしてっ♡♡♡」
「くっ、はぁ。」
雲雀の中でイく。
自分で欲を出すよりも気持ちよくて、抜け出せなくなる。
「んはぁ♡かなとの、♡♡あちゅい♡♡♡」
いやらしく雲雀が微笑む。
本当に幸せそうだ。
「雲雀、大好き。」
「おれもすき♡♡♡」
「ふふ、中締まってるよ。わかってる?」
「///♡♡♡かなとのことすきやから♡♡」
「可愛いこと言ってくれるじゃん。」
「お”っほ♡♡♡」
奥に、奥にと進めていく。
こつん、と壁に当たった。
「あ”♡♡♡まっれ、♡♡そこらめ♡♡♡♡」
「えぇ?でもここ吸い付いてくるよ?」
中に入ってほしいと言わんばかりに雲雀のソコは吸い付いてくる。
「いれてほしいなぁ、なんて。」
「あ”、あ”♡♡♡♡♡らめ、♡♡♡きもちよしゅぎる♡♡♡♡♡♡♡」
「い~れ~て??」
ぐぽっと音がしてそこが開く。
「あぇ…?⁉⁉♡♡♡♡♡♡♡♡」
目を白黒させて雲雀が潮を吹いた。
「はは、気持ちいい?潮吹いちゃったね。」
「きもちい、♡♡♡♡♡きもちいかりゃ♡♡♡♡♡♡♡こわれりゅぅ♡♡♡♡」
「壊れないよ。安心して。僕が壊すと思う?」
「おもわんけど、♡♡♡♡♡きもちよすぎて♡♡♡こわいぃ♡♡♡♡♡♡♡♡」
安心させるようにキスを落とす。
「大丈夫。僕を信じて?」
きゅん、とナカが締まった。
「もってがれそ、いく」
また中に出す。
雲雀は出さずに果てた。
「終わりにする?」
雲雀があまりにももろくて壊れてしまいそうで、そう声をかける。
「ん-ん。もっとカナトで俺を満たして。」
夜はまだ始まったばかりのようだ。
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ありがとうございます😭 私の求めていたものすぎて.... srの強引さとは違って、hbの気持ちを考えるknt良いですね....。 ありがとうございました!
