テラーノベル
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参加型企画
〜第1話〜
注意
・固定夢主あり
・キャラや口調が解釈不一あります
・基本的に夢小説なので気をつけていますが、キャラ崩壊があるかもしれません
・この小説に出てくる国や地名、団体名は実際に存在するものとは一切関係ありません
ここは色々な人が住まうシェアハウス。
4000年住んでいる人から
つい最近引っ越してきた人まで…
多種多様な人が自由気ままに暮らすシェアハウスです。
今日もそのシェアハウスに新規入居者さんがいらっしゃいました。
『結構歩きましたね…』
顔にじっとりとはりついた汗を袖で脱ぐう。
『もう我は疲れたのだ…』
駅から徒歩40分。
『(ここが東京だったら土地は格安だったな…)』
などと、呑気なことを考え、うつつを抜かしていた。
『もう少しのはずなんですけど…おかしいな…』
腰の長さまである髪を心底じゃまそうに揺らしながら周囲を見渡した。
が、生憎近くにそんな建物はない。
『「新規入居者大歓迎!」って…もう嘘なんじゃないのか?』
心なしか彼女がつけている黄色いリボンもショボンとしている気がした。
『うーん…』
二人でチラシとにらめっこをし、
道を進んでいる。
傍から見たらドラマの撮影を思わせるような二人の容姿は
道行く人の視線を大いに集めた。
一方は髪が長く、紅茶を連想させるかのような髪色で、目はガラス玉によく似たキレイな緑色、肌は白く、日焼けとは無縁に思える。
もう一方は、紺色のおさげと少し上で縛ったポニーテールが特徴の琥珀色の目をして、ぬいぐるみを抱えた少女だった。
オーバーオールを来ていて、身長のことも相まって、より、幼げに見えた。
『……それで…君の名前はなんて言うんだったか…』
『あ、エーデル公国です。』
紅茶の髪色をした少女は名前を応えた。
『そーだそーだ!忘れてたんだぞ!』
『あはは…それはそれは…』
大して思考もしていないような声色で乾いた笑いをした。
『それで、実名はなんて言うんだ?』
『実名はエディワルド・コフィです。』
『気軽にエディと呼んでください。』
『おー!なんだか強そうなんだぞ!』
『そう聞こえるといいんですけど…』
チャームポイントのまろまゆを大袈裟に下げたエディはおどけてみせた。
『それではもう一度自己紹介しておきますか?』
『それがいいな!』
『私は先程しましたのでそちらからどうぞ。』
『我の名はファルマリア共和国!』
『実名はアルマリノ・クララ!呼び方はなんでもいいのだ!』
暑さなんか吹き飛ばすように言ったクララは、喉が渇いたのか一つ咳払いをしてみせた。
『アルマリノ・クララさんですか…』
『我の名前は少し長いからな、呼び名をつけることを許可するんだぞ!』
『左様ですか…うーむ…』
エディは腕を組み、推理ドラマでしか見たことがないようなポーズで真剣に考えた。
『……では「アルマリノ」の「ルマ」から取って、「ルマさん」なんてどうでしょうか?』
『…うむ!悪くないのだ!』
黄色いリボンを揺らしながらふんぞり返るように胸を張ってみせた。
『ふふ…では決まりですね。』
ジリジリと太陽が照りつける中、少女二人は談笑しあい、細い道を進んで行った。
しばらくして、エディの白い肌がヒリヒリし始めた頃、
赤い屋根の大きな屋敷が見えた。
『あ!あれじゃないのか!?』
『…そうですね…!』
『チラシに掲載されている写真とそっくりです! 』
『やっとついたんだぞー!』
赤い屋根の屋敷からは大きなバラ園が見え、その花園だけでもエディとクララを有頂天にさせるのには充分だった。
入口までつくと、 バラのツタがデザインされている鉄格子の正門が二人を
『おまちしていました。』
と言わんばかりに お出迎えしているようだった。
『すごく立派だぞ!!』
『えぇ…感激ですね…!』
約1時間近く猛暑のなか歩いた、という事実は、
この屋敷を前にして、もうとっくに遠いところにいってしまっていた。
それもそのはず、この屋敷は正門はもちろん。
ポストや石畳、ガーデニングテーブルや表札にまで上品な装飾が施されていたのだ。
『わっ…!すごい…!』
『インターホンにまで模様がついてるのだ!』
木造の温かみを感じる大きな木の扉は、
ドアノブをひねってみたがビクともしない
『んー…鍵がかかっているのでしょうか…?』
『それならインターホンを押せばいいのだ!』
『ぇえっ、まだ心の準備が…!』
ピーンポーン。と無機質な音が静かなバラ園に響いた。
想像以上に音が大きかったのか周りが静かだったのかわからないが、
エディはビクッと肩をすくめ、一歩後ろに後ずさった。
『はい。どちら様でしょうか。』
と機械を通した声が聞こえ、
ガチャリ。と木造の大きな扉が開いた。
中からは中性的な顔立ちをして、風情を感じる着物を来た男性が顔をのぞかせた。
『我の名はファルマリア共和国!』
『今日からここに入居するつもりなんだぞ!』
威勢よく言ったクララは『次はエディの番』とでも言うようにエディの方を見た。
『ファルマリア共和国さんでしたか。』
『オーナーから話は聞いておりますよ。』
黒髪のいかにも上品そうな男性はふわりと笑い、
さらに二人を招き入れるように開けた。
『そちらの方は…?』
『あ、えとっ…!エ、エーデル公国です…!』
『あぁ、エーデル公国さんでしたか、大変失礼いたしました。』
黒髪の男性は伏せ目がちにお辞儀をした。
『い、いえっ…』
『さぁ、どうぞお入りになってください』
男性はロビーの机に促すように手招きをした。
一歩玄関をくぐった瞬間、
空調のよく効いた冷たい空気が二人の頬をなでた。
『外は暑かったでしょう、冷たい麦茶を持ってきますね。』
『あ、お構いなく…』
『我はジュースがいいんだぞ!』
『ふふ、今お持ちしますね。』
『あ、ありがとうございます』
『ありがとうだぞ!!』
屋敷の中は広く、天井には上品なランプ、床には真っ赤なカーペットが敷かれ、
エディ達が座っているソファや、目の前にある机には金色の金具が装飾され、洋の風を感じるようなデザインになっている。
『暑い中大変でしたよね、こちら麦茶です。』
『ありがとう!』
『ありがとうございます。』
『いえいえ、困ったことがあったらなんでも言ってください。』
『…あ、ではお名前を伺ってもよろしいですか。』
『ふふ、私の名前ですか。』
『私は日本です。実名は本田菊と申します。』
『菊!いい名前なんだぞ!』
『おそれいります。』
菊、と名乗った青年は髪を耳にかけ微笑んでみせた。
『えと、菊さん、』
『はい、なんでしょうか』
『私たち、入居の手続きをしたくて…』
『オーナーを呼んで貰えますか?、』
『オーナーですね。少々お待ちください。』
『はーい! 』
『ありがとうございます』
そのまま菊は奥の廊下へと姿を消して行った。
〜第1話fin〜
ヘタリアの人物と参加者さんの夢主があまりにも少なかった…
次回はもっと登場させられるように頑張ります!
まだまだ参加者募集してます!
ここまで見てくれてありがとうございます!
コメント
3件
わー!我の子がいる!!!! ありがとございます! 続き楽しみに待ってます!