夢ちゃんや、リクエストありがとうだぜ
⚠️注意⚠️
nmmn
学パロ
ご本人様には一切の関係がございません
小説初心者
キャラ崩壊注意
ぐだぐだ
地雷さんは🔙
OD
病んでる
嘔吐く(主が軽い嘔吐恐怖症なので吐かないけど嘔吐する推しは可愛いと思う)
――――
「ぶるーく、またね!」
デート終わり、大好きなきりやんにハグされる
またね、か、
終わるのは寂しくて自分よりちょっとだけ小さいその体を抱き返す
「んぅ〜、やだ……」
「やだじゃないの、明日もまた学校でね」
離れようとするその体にぐりぐりと頭を押し付けるも簡単に引き離されてしまった
「じゃぁね……」
にっこり笑って手を振るその男は夕日に照らされて綺麗な黄色い髪とかが特にキラキラしてた
ちょっと不機嫌な顔を見せ手を振り返す
手を振り返されたのを嬉しく思ったのか更に笑って去っていった
全く、僕を家まで送ってくるとかどんだけ彼氏力が高いんだ
それに比べて僕はと言えば……
朝は遅刻するわ、アイス持ったままコケるわ、定期はチャージ不足だわ……
途端に憂鬱な気持ちになりながら暗い家の中へ入る
さっきまでの幸福感は何処へやら
あの幸福感を求めるようにリビングへ向かい風邪薬の瓶を手に取り部屋へ向かう
乱雑にカバンを投げ捨て風邪薬を10粒ほど取り出して飲み残していた水とともに口へ放り込む
少しだけ張り詰めていた糸のようなものが緩んだ気がする
こんな少量でODだって言えるのかは分からないけど何となくの風邪薬の効能と罪悪感でふわふわとした気持ちになる
ふわふわした後はちょっとだけ頭の痛い日もあるけど偏頭痛があるかなくらいだからそんなに気にならない
最近ではこれが僕の娯楽だ
時間が経ったのか外はもう真っ暗に近くて、薬も回って来たのかふわふわとしてきた
一日中遊び回ったせいかいつもはない眠気まで襲ってくる
あー、そういえば明日提出の課題とかあったような……
もういいや、起きてからやろう
――――
って、寝坊したぁぁぁ!!!!!
やばい!!これはまじで遅刻する!!!!
昨日そのまま寝たから服はしわしわだしシャワーも浴びてないし!!!
僕どんだけ寝てたの!?!?
どうしよう!?いっそ休む!?!?
……でも昨日きりやんがまた明日ねって言ってたし休んでたら心配するよなぁ……!
遅刻してでも行くしかない!!!とりあえず風呂!なんか色々やばい!!って、不在着信何件か来てるし!何!!
ずるっっっ、どすっ
「いっったぁぁ!!!」
は、?睡眠薬の瓶!?何でこんなとこに!コケたじゃん!急いでるのに!!
服!風呂!いそげぇぇぇぇぇ!!!!!
――――
「きりやんおはよぉw」
結局着いたのは1時間目が終わったころで大量の不在着信はきりやんからかかってきたものだった
そういえば昨日電話しようって言ってたもんな
心配させちゃったかな、
内心を悟られないように苦笑いで近づく
「ぶるーく!おはよ!」
挨拶されそのまま抱きつかれる。ここ学校なんだけど…
「昨日も今日もめっちゃ電話したけど出なかったよね?なんかあった?大丈夫?」
「あ〜、あのあと寝てそのまま寝坊しちゃったぁ!」
「寝てただけならいいんだけど…昨日遊びすぎた…?いっぱい歩かせちゃったし、疲れてたならそのまま家で寝てても良かったのに…」
「きりやんのせいじゃないし!」
ていうか僕が悪い、薬飲んだ僕が100%悪い
それを口に出したら深く聞かれるだろうから言わないけど
「それに、きりやん昨日また明日ねって言ってたから…」
そんなことでとか思われないかって不安になってちょっと声が小さくなる
「ぶるーく、いい子!チャイムなっちゃうからまた後でね!」
と、頭をポンポンされる
薄々思ってたけどきりやんは僕のこと赤ちゃんか何かだと思ってるのかもしれない
クラスの中でこんなことをしていてもまたか、という雰囲気で見向きもされない
かと言って教室でしてくるのは僕が恥ずかしいからやめて欲しい…
――――
2時間目も3時間目も4時間目も終わったところで事件は起きた
「弁当ない!持ってくんの忘れたぁ…」
さっきからカバンを探っているけどどう考えてもないのだ
それもそう、寝坊してそのまま出てきてコンビニにも寄ってないからあるはずもない
わ〜、朝ごはんも食べてないしやらかしたぁ…
「ぶるーく弁当忘れたの?俺の半分食べる?」
「いやぁ〜いいよ、僕が悪いし」
「でも朝ごはんも食べてないでしょ?体壊すよ?」
「いやいや!大丈夫だって!」
「ダメ!食え!」
なんできりやんはそう僕のことをお見通しなんだ、
勢いに負けて黙っていると
「はい、あーん」
やっぱり赤ちゃんだと思っているのか、
でもやっぱりお腹めっちゃ空いてるし目の前のご飯には耐えられない
ちょっと躊躇ったあとパクッと目の前に差し出されたご飯に食いつく
「美味し?」
「ん、…ふまい」
「ふまい?ww」
1口の量が多く上手く喋れなかった僕を笑いつつまたご飯を差し出してくる
さっきの分を飲み込んでから次のに食いつく
そのままの箸で今度はきりやんも弁当を食べる
間接キ……
そのことに気づいてちょっと体が熱くなる
付き合う前はワイテルズのみんなで普通に回飲みしてたのに付き合ってから断るようになったのもあって僕とだけなんだ、とか大切にされてるんだとか感じて…
「ん、」
気がつくとまた箸を差し出してくれている
またそれに食いついて、またきりやんが自分の分を食べる
そんなことを何回も繰り返して、弁当の中身は無くなっていた
「きりやん、美味しかった!ありがとね!」
「美味しそうに俺の出す箸に食いつくぶるーく見れて楽しかったよ?w」
「言われると恥ずかしいから言わないで…」
――――
ぶあぁぁ、疲れたぁぁ
どうしてこうも学校というものは疲れるんだろう
きりやんに会えるのはいいけどそれだけだし…
てゆうか僕がきりやんに会うと迷惑しかかけてない気がするんだけど…
あ〜もうヤダ、いい加減きりやんも僕に呆れてくるよな…
告白も僕からだったし本当に好かれてるのかも分かんないじゃんね…
気紛らわせたい
結局薬に頼る僕ってやっぱダメなのかな
でも仕方ないよね、頼れるのなんてこれだけだし
自分に言い聞かせながら今日も風邪薬を手に取る
魔が差したのか、瓶の中のそれを全て胃に流し込む
大量の錠剤を飲んだ感覚と水で気持ち悪くて吐きそうだ
でも折角飲んだものを吐いちゃ勿体ない
グッと我慢して自室へと戻る
部屋のドアを開けた瞬間目の前が回って足の力が抜けて地面に座り込む
「おぇっ、」
さっきより吐き気が強くなってるのに上手く吐けないし頭がガンガンして耳鳴りがする
どんどん目の前が暗くなってこれやばいやつだと思った瞬間にはもう遅くて
意識が遠のいて行く中スマホが煩い音をたてはじめる
着信音、そう頭の縁で捉えた時にはこんな状況にも関わらず応答を押していた
『もしもし、ぶるーく?』
「きぃやん、…おぇっ……けほっ…はぁっ…」
『ッ、どうした?大丈夫か?』
答えないといけないのに意識は薄れていくばかりで答えれてるのか答えれてないのか分からないまま意識が途切れた
――――
きりやんside
声が聞きたいからとか言うふざけた理由でぶるーくに電話したのがさっき、
通話こそ続いているものもさっきから返事がない
なんか苦しそうだったし、嫌な予想が頭の中を埋め尽くす
違うとはおもう、いや思いたいけど、ぶるーくって今家にぶるーく以外誰もいなかったよな?
言い訳を作るより前に足はぶるーくの家へと向かっていた
いつもより長く感じるその道を足早に歩く
歩けば歩くほどずっと嫌な予想が出てきてこんなときだけ自分の頭の良さが嫌になる
ようやく着いて、ピンポンを連打するも出ない
いつもなら窓から顔を出すか騒がしく階段を下りる音がうっすらと聞こえてくるかのどちらかだが、…
ダメなことだと分かっているがぶるーくの家のドアに手をかける
もし勘違いだったとしてもぶるーくなら許してくれるだろう
「お邪魔しま〜す、…」
家の中は嫌なくらいにシン…と静まり返っていた
自分の家の次に見慣れたその家をひっそりと歩きぶるーくの部屋へと向かう
「え、…」
嫌な予感は浮かんでいてもそんなもの信じていなかった
「ぶるーく!?!?聞こえる!?!?」
呼吸はしているみたいだけど
こういうときどうするんだっけ
人工呼吸?いや呼吸はしてるのか
倒れてから何分、
とりあえず救急車…110、違う、119
視界が滲んでスマホの画面がよく見えない
住所、なんだっけここ
和井手県…
動きの遅いスマホに苛立ちを覚えながら震える手で119の番号を押す
『火事ですか?救急ですか?』
「えと、救急で、和井手県和井手市の白舗町の○の△です」
『どのような状況ですか?』
「ぶる、人倒れてて…」
そのあとも質問が続けられて回らない頭で必死に答えた
しばらく経ってやけにうるさいサイレンの音をたてて救急車が来た
泣いて泣いて、よっぽど酷い顔だったのか特に親族でもない俺も救急車に乗せてもらった
病院について医師から伝えられたものはある意味信じ難いものだった
「O…D………?」
「オーバードーズって言って最近の若い人に多くて、これから胃洗浄を…」
「それは分かるんですけど、ちょっと信じられなくて」
あのぶるーくが?なんで?死にたかった?
どうして、あんなに元気で楽しそうだったのに
俺なんかした?
聞いてるような聞いてないような頭の中に軽い説明を流し込まれて1人にされた
いや、でもODって薬の飲み合わせとかでもなるし
死なないよね?大丈夫だよね…
――――
broooock side
「ぶ…く……ないで………」
うっすらとすすり泣く声が聞こえる気がする
手に暖かい感触がある
起きたいのに起きれない
何してたっけ
確か家帰って…それから…薬飲んで、きりやんから電話かかってきて…
そっから先の記憶が無い
目だけなら開きそう
眩しっ、白っっ
握られてる手に水滴のような感触
動かない体で首だけを手の方向に向けてみる
手を握っているのはきりやんだ
泣いてる?
こんな泣いてるの見たことない
まるで誰か親しい人が死んじゃったみたいな
「きりやん、泣かないで…」
自分でもびっくりするほど弱々しい声が出た
「ぶるーく!起きた…良かった…」
「なになに、どーしたの?ていうかここどこ」
聞くところによるとあの後僕は倒れてて異変に気がついたきりやんが救急車を呼んでくれたらしい
「なんでこんなことしたの?」
「分かんない」
「言いたくないの?」
「違うぅ、ん〜、寂しかったから?」
「なんで俺の事頼らないの?」
声こそ優しいが圧がすごい
目は赤いけど
「だってきりやんデートしても夕方までだし、お泊まりとかしたことないし、最近呆れてそうだし、好きって言うのだって僕ばっかりだし!」
「好きだよ、?」
急に顔が崩れて照れた感じで言ってくる
「じゃあなんで言ってくれないの!」
「だって、照れるじゃん」
「はぁ!?学校であんなにイチャついてるのに!?僕のことなんてどうでもいいから学校であんなことやってるんだと思ったぁ……ヒグッ…」
泣くつもりなんてなかったのに涙が溢れて止まらない
きっと何か糸が切れたのだろう
「こんなことまですると思ってなかったから、……後からならどうとでも言えるよねごめんね。本当に大好きだよ、今までもこれからもずっと。ぶるーく居なくなったらどうしようってずっとこわかった」
「んぅ、やだ、大好きじゃなくて愛してるって言って……」
「ん〜……愛してるだとかっこつけすぎじゃない?」
「かっこつけててもいいの!いいから言って!」
再びちょっと考えたあと、寝たままの僕の体を起こして抱きついてきた
ちょっと力強くて痛いんだけど
顔グリグリ肩に埋めてくるけど眼鏡してないから痛くない
「ぶるーくに言われたから言ってるんじゃないよ、俺が言いたいから言ってるからね」
とだけ僕の肩に向かって言い、ちょっと顔をあげ耳元で
「世界の誰より愛してる」
「ッッッッ!!」
こんなこと言ってなんて頼んでない!!愛してるって言ってって言っただけなのに!!
さっきまでボロボロ零れていた涙が急に止まった
ずっと冷たかったような固まっていた体が急に熱くなる
耳から飛び出そうなくらい心臓がばくばくなってて耐えられそうにない
きりやんの腕を出て布団に潜ろうとしたところできりやんの顔に気づく、真っ赤だ。多分僕より、
「ぶるーくは言ってくれないの?」
「愛してる!もう寝る!」
冷静になる暇なんてなくて乱雑に言葉を投げ捨て布団へと潜る
遠くの方でうっすらと
「若いっていいわねぇ」
って聞こえた気がした
――――
あれから起きたときにはすっかり体は軽くなって
先生に話とか聞かれて、結構叱られて、
きりやんからも叱られて、いっぱい好きって言われて、いっぱい話した
それで薬飲むならせめてきりやんの前でが最低条件になった
それから何日か経って退院の日
「ぶるーく退院祝いじゃないけどさ、」
そう言って合皮のケースみたいなものを渡してきた
「なにこれ」
開けて見るがカードケースでもなければチャックもない
「なにこれ」
「キーケース、まだ鍵はないけど、高校卒業したら俺と一緒に住んでくれますか?」
「なんかプロポーズみたい、喜んで、」
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