コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
何故僕が外に出て警察に言わないか。
それは愛着とかいう、しょうもない感情のせいだ。
あの人は父として僕を育て、僕はあの人と母に育てられた。そして、僕はあの人を父と認識している。
いくら怖くても、クズでも、どうしようもない人だとしても、父として認識し、そして、僕は彼を家族として好きなのだ。
あの人が捕まることだって恐れている。
通報することが本当に正しいことかなんて分からない。
だから、僕は父に従う。
おかしくなった母を支えて、父には逆らわない。「姉」のことは話さない。学校は父が許可するまで行かない。
僕はそれを中学2年間と、高校1年間守ってきた。
高校受験ができたのは父のお陰と言ってもいい。
だから、また僕は逆らえない。
何が正解なのか分からない。
この生活がいい物だと感じてしまうのは、きっと僕の罪悪感。
そう、これはきっと僕への罰。
そしてこれはきっと、僕への許し。
だから僕は今日も生きる。
ボンちゃんは今日も生きている