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今日は食料調達の為に隣町まで行ってみた。
もちろんそこに何かあるわけでもなかった。
奇跡と言うべきか、缶詰と水はたんまりと
残っていた。
ただただ、賑わいと活気の無くなった世界を
静かに歩く。
寂しいなどと思えないのはいけない事
だろうか。
帰路についた時、誰かの足が見えた気がした。
大人のような足では無い。もっと小さくて、
何というか、可愛いのだ。
私以外居ない筈だと思いながらも後を
追いかけてみた。路地裏に入って行った様だ。
暗く澱んだ路地を小さな影を追って
駆け抜けた。
そこには、誰もいなかったのだ。
「やっぱ気のせいか」と思ったその時…
「お姉ちゃん!こんにちは!」