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ごめんなさい。
この話、正直このバッドエンドが書きたくて書いてたまであります。
注意
キャラが死にます。あとでハッピーエンドも作るんで苦手な方はそっちを読んでください。
~僕には君しかいないのに~ バッドエンドver.
ころんside
僕はやってしまった。
自分の欲を見誤った。
欲張るべきじゃなかったのに。僕はもう生きていけない。短い間だったけどありがとう。ごめんなさい
るぅと君と恋バナをしてから3日が立った。あれからも相変わらず僕たちは夜の一時間を過ごしている。
少し前まではるぅと君とのあの時間を楽しみに頑張れたのに、今ではるぅと君のことを考えているだけで胸が痛くなり家事も手つかずだ。
あの部屋でもるぅと君だと思い込んで元気が出てたのに、今ではこれは本物のるぅと君じゃないんだと逆に元気がなくなる。僕はもうるぅと君がいないと僕はだめなのかもしれない。
今頃るぅと君は何をしているのだろうか。るぅと君は優しいし顔もかっこいいからな。モテモテだろうな。
クラスでは僕のことなんか忘れて友達や、女の子と楽しくワイワイしているのかもしれない。
嫌だなぁ、るぅと君も僕みたいに僕だけを見てくれてたらいいのに。
僕には君しかいないのに、君には僕だけじゃない。
そんな当たり前のことが最近もやもやしてしょうがない。
あぁ、僕のことだけ見てくれたらいいのになぁ。
その日も家事は手つかずでお母さんにこっぴどく叱られた。
叱られたといってもるぅと君のことしか考えてないので何を言われていたかは全く覚えていない。
はやくこの時間が終わればいいのに、と考えていると顔に出ていたのかさらに怒られた。
ひたすらに無心で怒られていると夕食の時間になる。
いつも通り食べてお風呂に入り、お楽しみのあの時間になる。
ドアを二回ノックし、「どーぞー」と軽い返事を聞いてからドアを開ける。
いつもならゲーム機を持っているかお菓子を広げているはずだが、その日の後継はいつもと違った。
るぅと君の両手には、ラブレターがあった。
「え、それ、どうしたの」
「今日学校でもらいました。」
「とても思いが伝わってくるいい手紙です。ありがたいですね」
脈が速くなる。
自分の心音でるぅと君の声が聞こえない。
るぅと君が、誰かと付き合う?
そしたら僕はどうなるの、
僕は、僕は?
頭が真っ白になる。ダメだ、そんなのだめだ、るぅと君は、僕とずっと一緒にいないとダメなんだ、僕以外となんてダメだ、ダメに決まってる。だって、僕にはるぅと君しかいないんだから。だって、るぅと君に告白するやつは絶対僕より恵まれてる。高校に通って、友達もいて、るぅと君じゃなくたって人生満喫できるじゃないか。僕は違う。るぅと君じゃないと幸せになれない。僕は本当にるぅと君じゃないとダメなんだ。
「ころちゃん?ころちゃん?」
るぅと君が心配そうに僕の顔を下から覗き込みながら肩を揺さぶってくる。
「え?あぁうん。ごめん、なに?」
「大丈夫ですか?どこかしんどいところはないですか?」
「つ、付き合うの、?」
「はい?」
「だから、!!その子と付き合うの!?」
「え、?ど、どうしたんですか急に」
「答えてよ、付き合うの?ぼ、僕を見捨てるの?」
涙が目から出てくる。本来、るぅと君の幸せを願うべきなのはわかってる。
でも、僕はそんなにできた人間じゃない。
やっぱり自分を売ってお金を得て遊んだあの母親の血が僕にも流れてるんだ。
「ころちゃん?なんで泣いてるんですか?」
「グスッいいから、付き合うのか答えてよ」
「付き合いませんよ?別に好きじゃないですし」
「ほんと?僕のこと捨てない?」
「当たり前じゃないですか、大切な弟ですし。」
「だいたい、彼女ができてもころちゃんと僕の関係は変わりませんよ。安心してください」
善意100%で言っている。それはわかってる。でも、僕が欲しいのはそのセリフじゃない。
るぅと君の温かい「弟」という言葉が、僕にとってはとてつもなく冷たい。
辛い、痛い、こんなことなら、いっそのこと出会わない方が幸せだったのに。
僕が女の子として生まれてきてたら。いや、女の子でも結果は同じだろう。妹として接してくれるに決まってる。るぅと君は優しいから。その優しさは身に染みてわかってる。
「なんか、今日は遊ぶって感じじゃないですね。」
「もう寝ますか?」
「、、、、うん。寝よ」
「おやすみなさい。ころちゃん」
「おやすみ、るぅと君」
僕だけのものにはできなくても、せめて、ひと時ぐらいは僕だって。
るぅとside
僕は自分でいうのもなんだけどそこそこモテる。
今日だってラブレターをもらって告白された。
2年生に上がってもらうのはもう5回目だ、友達からはからかわれるし、毎回断っているけどやっぱり自分に好意を抱かれるというのは悪い気がしない。
1年生の頃は、名前も知らない子に告白されることもあったが今回は接点がしっかりある子のため、もらったラブレターを無下にはしないように家に帰ってからキチンと読んでから考えようと思っていた。相手は隣のクラスの女の子だった。
委員会が一緒でたまに話しているうちにそこそこ仲良くなった女の子だ。
家に帰り、ころちゃんが作ってくれた夕飯を食べ、お風入り、自室でラブレターを読んでいるところちゃんがノックをしてきた。
まだ読んでいる途中だったがころちゃんを待たせるのも悪いと思ったため返事をして中に入れた。
入った途端、一瞬顔をゆがめてラブレターについて質問してきた。
僕がラブレターをもらったと答えると急に息が荒くなり、汗をかき始めていた。
「え、っっと、ころちゃん?」
一度問いかけるが返事はない。
3度ほど同じように呼びかけても一向に返事をしない。
様子がおかしい。あからさまに、体調が悪いのだろうか?
うつむき何かを小さい声でぶつぶつと唱えているころちゃんの顔を覗き込むようにしながら肩を揺さぶり話しかけてみる。
「ころちゃん?ころちゃん?」
「え?あぁうん、ごめん、なに?」
「大丈夫ですか?どこかしんどいところはないですか?」
「つ、付き合うの、?」
「はい?」
会話が全くかみ合ってない。
どうやら僕がその子と付き合うのが心配になったらしい。
付き合うのかと泣きながら問いただしてくるころちゃんを否定しながら落ち着かせる。
ころちゃんは自分が捨てられるのではないかと不安になってしまったらしい。
僕がそんなことするわけないのに、ころちゃんは大切な「弟」だもん
とりあえず、ゲームするなんて雰囲気でもないので今日はもう寝ることにした。
いつも通りころちゃんと一緒に寝る。
「明日、しっかり断らないとな。」
一人でそんなことを考え眠りについた。
夜中、おなかが苦しくなって目が覚めた、
お腹の上には下着を脱いで、僕のブツを自分のお尻に入れようとしているころちゃんがいた。
「あ、起きた?」
「なに、してるんですか」
ころんside
夜寝静まったころ、僕はこっそり下を脱いでるぅと君の上に乗った。
僕だって自分で自分が頭おかしいことをしているのはわかってる。
でも、今日の出来事でもう我慢できない。どうせ取られるくらいなら、今だけでも、
るぅとくんも脱がせ、るぅと君のるぅと君を勃たせようとしているとさすがは健全な男子高校生、割とすぐに勃ちあがった。
自分のお尻もある程度ほぐしていざいれようとするとるぅと君が目覚めた。
「あ、起きた?」
「なに、してるんですか」
るぅと君の僕を見る目は、優しい目じゃなく、軽蔑の目だった。
「僕、るぅと君のことが好き、もう我慢できない!」
「だからって、こんなこと最低です!!やめてください!!」
今まで聞いたことないほど、るぅと君は声を荒げ、僕に叫んだ。
るぅと君に拒否された。
「そっか。そうだよね。確かに、僕最低だね、あはは。」
「あ、今のは言いすぎました。あの、」
「ごめん。もう僕自分の部屋に戻るね」
「あ、あの、ちょっと」
何かを言いかけているるぅと君を無視して扉を開け、閉めた
「、、、ごめんね」
ギィーーー
廊下に出て、ズボンや下着を吐きながら自室に戻る。
自分の部屋についたら、紙とペンを取り出す。
「拒絶されちゃった。あはは。もう、優しくしてくれないんだろうなぁ」
「まぁ、全部僕が悪いよね」
るぅとside
昨晩、ころちゃんに襲われた。
びっくりしてつい声を荒げてしまった。
部屋から出ていくころちゃんはとても悲しそうだった。
でも、追いかけなかった。追いかけようとしなかった。
夢かとも思った。
が、あの感触、あの感情、あの顔、どうしても夢だとは思えなかった。
朝リビングにおりるところちゃんはいなかった。
まだ起きてないらしい。
、、、、本当に?
あのころちゃんが寝坊?
玄関に行く。
ころちゃんの靴はある。
恐る恐るころちゃんの部屋の前に立つ。
コンコン
「ころちゃん?入りますよ?」
そこには、首を吊っているころちゃんがいた。
ころちゃんの顔はきれいな白い肌ではなく、青白くなっていた。
試しに足を触ってみるが、やはり、そこにあの温かみは残っていなかった。
紙がある。ベッドの枕の上に一枚の紙が、確認するとそれは遺書だった。
お母さんに謝っていた。しんだのが僕じゃなくてごめんなさいと、お父さんに謝っていた。家族を守れなくてごめんなさいと、僕のお父さんにも謝っていた。2人でお母さんを支えていくことはもうできませんと、
そして、僕にも謝っていた。感謝の言葉と、別れの言葉、そして、昨晩の謝罪。
僕は昨晩の謝罪の文を消した。
部屋から紙とボールペンと縄を持ってきた。
ころちゃんは僕に拒否されて死んだのだ。僕は、最後までころちゃんを受け入れることができなかった。
僕が優しくしなかったら、ころちゃんは自殺しなかったかもしれない。
辛くても、希望がなくても生きていたかもしれない。
僕が、殺したのだ。
「ごめんね、ころちゃん。僕も、そっちに行くからね。」
今度は、見捨てないから。
エピローグ
まことside
いつも通り仕事をしていると上司から呼び止められた。
「まこと~なんか警察から電話が来てるぞ~」
「?はい!今行きます!!」
警察からの電話を受け取ると名前を確認され、るぅとところん君の死を告げられた。
「、、、、は?」
「お宅のお子様2人がですね、先日ご自宅で自殺されていまして、」
「そんなわけないだろ!!るぅとが自殺なんて!!」
「、、、」
「そうだ!あけみさんは!?あけみさんは今何してる!?止めなかったのか!?」
「、、、、あけみさんのことなんですが」
「逮捕されました。」
「、、、、、、、、」
「は?」
「今回の息子さん2人の自殺、じつはあけみさんの虐待から来てると推測されているんです」
「調べてみるところん君は幼いときからあけみさんに売春させられていたようなんですけど、ご存じなかったですか?」
「、、知りませんでした」
「そうですか。どちらにせよ一度署まで来てもらっていいですか?」
「、、今すぐ帰ります。」
警察からの電話を切ったあとるぅとが死んだという事実でいっぱいになった頭で何度も何度もあの電話の内容をリピートする。
あけみさんが虐待?ころん君が売春?
確かに今のご時世高校に通っていないのは珍しいと思っていたが金銭面的な問題で仕方なく働いていたのだろうと思っていた。
、、、金銭面?
金銭面に問題があり、息子を高校にも生かせることのできない親が、あんな高級そうな服に身を包むだろうか、?
考えれば考えるほど、虐待という言葉が現実味を帯びてくる。
とりあえず、百聞は一見にしかずだ。
あけみさんから話を聞こう。
俺は怒りに震える手を抑えながら警察署に行った。
あけみさんとの面会の前にるぅとところん君の遺書を警察から渡された。
鑑定の結果、どちらも死ぬ間際本人達が書いたもので間違いないそうだ。
死に物狂いでるぅとの遺書を開く。あけみさんがあの子たちをどういう環境に置いたのか、どうしても知りたかった。
拝啓 お父さん
僕はころちゃんを救うことができませんでした。
お母さんが病死して、僕もお父さんも傷心中だったあの頃、僕は、お父さんに救われました。
お父さんが僕の前で弱いところを一切見せないでくれたから、僕はあの苦しみから立ち直れたと今でも胸を張って言えます。
僕も、そんなお父さんみたいな人になりたかった。
ころちゃんはあけみさんに虐待されていました。夜な夜な男たちに部屋に連れていかれては金持ちの相手をさせられ、いつもお金の入った封筒を持って帰ってきてあけみさんに渡していました。
あの絶望に満ち溢れた目をしていたころちゃんを僕はどうしても救いたかった。
そこには単純な善意だけでなくお父さんみたいになりたいという僕の欲のようなものも入っていたと思います。でも、僕はお父さんになれなかった。最後の最後で僕はころちゃんを拒絶してしまった。
結果、ころちゃんは深く傷つき自殺までしてしまいました。
お父さん、ごめんなさい。
僕は、人を一人殺してしまいました。ころちゃんを、自殺まで追い込んでしまいました。
僕は、ころちゃんと一緒に行きます。親孝行できないダメな息子で本当にごめんなさい。
今までありがとう。大好き。尊敬してます。
るぅと
言葉が出なかった。
何度も読み返した。何度読んでも内容が頭に入ってこなかった。
30週目に回ろうかというとき、ようやく内容を理解した。
るぅとはころん君を救おうとし、失敗した。結果ころん君は追い詰められ自殺し、それを見たるぅとも。
俺はころん君の遺書を開いた。
遺書
お母さん、ごめんなさい。僕じゃお父さんの代わりにはなれなかったね。お父さんじゃなく、僕が死んでいれば、お母さんはあんな風にならず、お父さんと幸せにすごせたのかなぁ、僕も僕なりに頑張ったけど、もう、限界だよ、しんどい。
お父さん、ごめんなさい。僕じゃ、お父さんの代わりにはなれませんでした。僕じゃお母さんを幸せにはできなかったよ。結局、お父さんが死んでからお母さんはただの一度も笑うことはなかった。
まことさん、ごめんなさい。お母さんを2人で支えていくのは無理です。僕には、もう、これ以上お母さんのことを好きでいようとすると、好きじゃなくなっちゃう。どうか、お母さんをよろしくお願いします。
最後に、るぅと君、今まで本当にありがとう。るぅと君が来てるぅと君が僕に優しくしてくれて、あの時間は僕にとって本当に希望だった。かけがえのない時間だった。本当は、もっと過ごしたかったけど、僕じゃもう無理だから、さようなら。~~~~~~~~~~~
ころん
最後の方はボールペンで上から修正されててよく読めないがよくわかった。
ころん君の思い、るぅとがころんにしたこと、2人の思いを考えると手に自然と力がこもる。
いかなければ、話さなければ、あの悪魔と
署の人に案内され面会室に行くと、化粧は落ち、服装も髪もみだらになっているあの女が座っていた。
年齢を感じさせないほどの以前の可憐さは一切なくただただみすぼらしかった。
「ころん君を、虐待していたらしいな」
怒りを抑えようとしたがどうしても声に乗ってしまう。
「えぇ。」
なんの感情もなくそう答える彼女の態度により一層腹が立った。
「なぜ、そんなことをした」
「私だって、最初は愛していたわ。夫が死んで、しばらくは私がしっかりしないとって、あの子のために寝る間も惜しんで働いたのよ」
「そうやって張りつめて3か月も経ったころ、あの子がまだ6歳の頃ね、もう我慢の限界が来たの。私はなんでこんなことをしてるのだろうって、彼さえ生きていればこんな思いしなくて済んだのにって。そう思い始めるとね、もう、不満がとまらなくなったのよ。あの瞬間私は母親じゃなくなったのね。でも、責任感はあったから、顔を見ないようにして、食費だけ置いて家に帰らなくなったわ。」
「ころんにはいってなかったけど私、水商売であの頃働いてたの、急遽できる仕事がそれしかなくて、家をでて2年もたったころかしら、私、性病にかかっちゃって、もう働けなくなったのよね、こんな仕事をして実家に帰るのも無理だし、どうやって食べていこうって考えてたら、ころんを思い出して、」
そこまで聞いて我慢ができなくなった。
「売ったのか」
「そうよ、私だって頑張ったんだもの。少しは親孝行するべきでしょ」
もういい。こいつと話しているだけ無駄だ。そう思って席を立ちあがった時、あけみがまた口を開いた。
「遺書を読んだわ。るぅと君、ころんによくしてくれたんですってね。」
「ころん君を殺したのはるぅとじゃない。あの二人の殺したのは、お前だ、悪魔め」
「そう、かもね、私は疫病神だわ。夫もね、私をかばって死んだの。本来事故に巻き込まれて死ぬのは私だったのよ。」
「死ぬべきだったのは、彼でもころんでもない。私だった。私だったのよ」
「仕方ないじゃない。私には彼しかいなかったんだから。」
彼女がしたことは許されない。
が、彼女もまた被害者だったのかもしれない。
コメント
1件
読ませていただきました…重くて、切なくて、胸がぎゅっとなりました。 るぅと君の「弟」という一言がころんちゃんにとってどれだけ冷たく響いたか、ラブレターを見た瞬間の呼吸の詰まり方、本当にリアルで怖いくらいでした。 最後の遺書の行間から、2人がどれだけお互いを必要としていたか、でも届かなかったもどかしさがひしひしと伝わってきました。 ハッピーエンドも楽しみにしていますね。ありがとうございます。