「ほら、速く速く!」
「ゼェ……ハァ…ま、待って……ァ”ア”」
「ねーえ、後ちょっとだからー‼︎」
「………。」
「もうなんも言わなくなっちゃった…。」
「………あ、」
「ん?うわぁ⁉︎やっと頂上だ!」
「な……長かった…。」
「ね、ほらあれ見て。」
「んぅ、あれは、日の出?」
「そう!これを見せたかったんだー!」
「写真とかで、良かったんじゃない?」
「いや実物でしょ。ほらやっぱり初っていいし、写真よりキレイじゃん。」
「もう、そういう事にしといてやるから…いつ帰る?」
「えー⁉︎早くない⁉︎感情無いの?」
「失礼だな、あるに決まってるだろ。」
「むぅー。でもほら私たちの未来はあんなには輝いてばっかりじゃないかもしれないけど、それでも私たちなりに光ってこ!」
「良い感じのこと言っても誤魔化せないからね、感情無いって言ったの。」
「無理だったかー。惜しいなー。」
「なんも惜しく無い‼︎ほら、日も上がってきたし帰るよ。」
「あ、本当だ全然見てないじゃん!もう、また来年も来るからね。」
「やだよ。」
「来なかったら引っ張って持ってくから。」
「引っ張るな‼︎」
「あはは、手繋いで降りよー。」
「引っ張るなよ‼︎」
コメント
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1月1日にあげようとしてたのに普通に忘れて1週間経ってました。 あはは…