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今度はゆっくりと味わってみる。さっきはとにかく夢中だったから――
「……んっ……んん」
私は口の中一杯にユキちゃんの男性器を含み、舌先で先端を転がしてみる。
「あぅぅ……」
出したばかりで小さかったユキちゃんのは、すぐに硬度を取り戻し、口の中一杯に広がっていった。
気持ち良いんだ――それが嬉しくて、私はより一層口の動きを速めた。
舌先で尿道をなぞりながら吸い、咥内全域で上下に摩擦。その際極力、歯を立てないないよう細心の注意を払って。
「お姉ちゃんのお口の中……気持ち……いいよぉ」
その全てにユキちゃんは感じて――悦んでくれている。
僅かに咥内に感じる“しょっぱさ”も含め、もう全てが愛しい。
実の弟のを咥えながら――奉仕しながら、私自身も悦びを感じていた事に気付く。
私はふしだらな姉かもしれない。
でもどうにも止められなくて……。
ユキちゃんの為なら――私はふしだらな姉で構わない。
「お姉ちゃんっ! 出ちゃうっ――」
喘いでいたユキちゃんが、射精の到来を告げた。
もう遠慮する必要もない。
“何時でも出していいからね”
私は激しくなる口の動きで、それを促していた。
「出るぅ……あっ!」
ユキちゃんの男性器がビクビクと膨張した瞬間、その先端から生温かい精液が断続的に放出され、私の口の中一杯に広がっていった。
「ああぁ……」
ドクドクと出る度に洩れる、ユキちゃんの恍惚の喘ぎ声。
流石に間を殆ど置かずの二度目の射精の為か、最初程の量ではなかった。
「んん……」
これならそのまま飲み込めそうと、私は口の中で小さくなっていくユキちゃんのをくわえながら、アイスキャンディーの要領で精液を飲み込んでいく。
“ゴクン”
「うぁ……お姉……ちゃん」
大方飲み干した後も、私はそのまま舌で亀頭に残った最後の一滴まで舐め取ってから、ゆっくりと口を離していった。
ベッドに仰向けに伏せた まま、気持ち良さそうに目を潤ませているユキちゃんを見て、私は満足だった。
ユキちゃんには何時でも、私で気持ち良くなって欲しい。
「ユキちゃん……また大きくなったら、お姉ちゃんが何時でもしてあげるからね」
「お姉ちゃん……」
そう私は放心しているユキちゃんに、添い寝するように寄り添い――抱き締めていた。
「お姉ちゃんっ!」
不意に私は口が塞がれた。ユキちゃんの舌が口内へ入り込んで来たのだ。
「んんっ――!?」
私は突然の事に暫し唖然とする。考えがおぼつかない。
絡み合うお互いの舌――ユキちゃんが積極的に、自分からキスを求めて来た事に。
ユキちゃんは精液を汚いものだと思っていた。それを含み、飲んだ私の口も、ユキちゃんにとってはてっきり汚いものだと思っていたから。
“それをこんなにも?”
夢中で私を求めてくるユキちゃんに、愛しさが込み上げてくる。私も負けじと貪り、舌を絡めていた。
――どれだけそうしていただろう。
満足するまでお互いの舌を求め合った私達は、どちらからともなく口を離す。
「大好きだよ……お姉ちゃん」
ユキちゃんが潤んだ瞳で、はっきりと私を見詰めながら――そう伝えていた。
「ユキちゃん……」
私は思わず涙が出そうになった。どんな感動ドラマも、これに勝るものは無いだろう。
「お姉ちゃんもユキちゃんの事、大好きだからね」
愛する者に、愛し愛される。それがこんなに幸せな事だと。
私達はまた、お互いから唇を求め合っていた。
もう何も遠慮する必要は無い――と、そう思って――
…