テラーノベル
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#せつない
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家の奥の方で重い音がしたんだ
俺は「まさか」なんて思いながら廊下を走った。
奥の部屋の扉を俺は恐る恐る開けた
「父..さん、母..さ…ん?」
部屋には血だらけの父さんに呼吸が荒くなり、
今にも死んでしまいそうな母さん**と、**
「か..なめ、逃げ…て」
立ち尽くす俺に母さんが言ったんだ
俺は母さんの言葉を聞いても逃げることが出来なかった
逃げたくなかった。
すぐ目の前に両親を殺した相手が背を向けているのに..
俺は判断に困っていたんだ。俺が逃げたら父さんと母さんはどうなるか、
相手が背を向けているなら殺したらいいのではないか
そもそも親を殺した相手を俺が倒せるのか
俺が色々と考えている最中、銀髪の男が振り返った。
「子供が居たのか」
「…んで、何で父さんと母さんを殺したんだ!」
「私の仕事だ。任務遂行の為、仕方のない事だ」
その言葉を聞いた瞬間俺の中で、
何かが“プツン”と切れたんだ。
その後の記憶は無かった。怒りで理性が保てなかったのだと思う。
パトカーのサイレンが聞こえて警察が家に入って来た。
不思議と何も感じなかった
先頭で向かって来たのは老警官だった。
俺が銀髪を殺したことにすぐに気がついていたが、こちらを見てこう言った。
「坊や、向こう側の景色はどんな色をしていたかな?」
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