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尊い絡み

4 - ギャルズに絡まれるぴかるん

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2025年04月23日

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放課後、教室の窓から差し込む西日。

静かなはずのこの時間、ある一角だけが無駄ににぎやかだった。


「ぴーかーるーんっ!!!」

勢いよく机に手を置き、未来が満面の笑みで迫ってくる。

その背後にはへ〜子も同じテンションでニッコニコだ。


「ねぇ今日さ〜、マジでウチら暇すぎなんだけど〜、ぴかるん遊ぼ?」

「マジそれ!ウチらさ、ぴかるん補給してないと乾くんよ〜、エモ枯渇!」


「俺はエンタメじゃないけど…」

光はプリントを整理していた手を止めず、軽くため息。


「え、ぴかるん冷た〜!てかその顔、地味に塩イケやばすぎなんだけど〜」

「いやさ〜そのまま雑誌の巻末載っててもウチ信じるよ?」


「ギャル目線のほめ言葉、いつも判別むずいんだけど」

「そゆとこ、まじぴかるんって感じ〜〜!」


みらいが椅子を引いて光の隣に座る。へ〜子は光の背後から覗き込んでくる。


「でさでさ、ぴかるんの今日のランチなにやったん?」

「ん?…カップ焼きそばだけど」


「うける〜〜!全然青春してない!」

「ほんまそれ!ぴかるんって一生放課後コンビニ寄ってそう〜」


「実際寄ってるけど」


「え、ガチ!?ウチのぴかるん観察日記正しかった説〜!」

「ねぇ未来、これで“今日もコンビニでメロンパン買ってそう感”100点中120点なんだけど〜」


「メロンパンじゃなくてカツサンドだし」


「うわ!カツサンド〜〜!?なんなん、もう彼氏にしたい」


「無理。ていうか俺なんかより、お前らの会話のノリの方がよっぽど青春してる」


「え、…ぴかるんちょっと今のセリフかっこよない?」

「うちらのこと“青春”って言ったよ?ぴかるん、惚れた?」


「いや、引いた」


「え、引かれたあ!?うちらの全力ムーブ受け止められる男子募集中なんだけど!?」

「それぴかるんしかいなくない?詰んだくない!?」


光はプリントを仕舞いながらぼそっとつぶやいた。


「…同じクラスってだけで毎日このテンションなの、俺だけ世界線ズレてない?」


「ねーみらい、ぴかるんってさ〜、そういうこと平気で言えるとこガチ推せん?」


「わかる〜、ツッコミで生きてる男子って尊いよね」


「尊くない。俺はただのクラスの陰キャだから…」


「だっか〜ら!それが良いんよぴかるん!」


にやにや止まらないギャルズと、静かにプリントを抱えて退散準備をする光。

その背中にはもう、「明日も逃げ場はない」と書いてあった。

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