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「凸さん凸さん!」
「どうしたのさもさん?」
「これ見ようよ!」
「え………?」
さもさんが俺に見せてきたのは明らかにホラー映画のパッケージをした映画だった。
「こ…これ見たいの?」
「うん!」
さもさんが笑顔で答える。
う…さもさんめっちゃ笑顔…断りづらい…
「…………………い、いいよ…」
「ほんと?やったー!」
笑顔が眩しい…
「うぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!」
俺の隣で凸さんがめっちゃ叫ぶ。
「さ、さっささささ、さもさん!いいいいい今、今オバケいたよ!めっちゃ怖い!」
凸さんはそう言いながら俺の腕に抱きついてきた。
ちょっとどきっとする。
「え、あ…」
「ひいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!怖いってえええ!!!!!!」
凸さんは俺の様子に気付かず叫び続けてる。
………ずるい、こういうときだけ…
…………まあ、いっかあ…
翌日、凸さんは叫びすぎたせいで声が枯れてた。