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涼夏 学校なんて大嫌い
はやく帰りたい
学校なんて、大嫌いだ。
将来はいい大学を出て、いい会社に入って、そこそこのお給料を貰って、結婚して、幸せに暮らすために大人は勉強しなさいと言う。
勉強をするために学校へ行き、好きでもない他人と狭い教室の中に押し込められる。
狭い教室の中で生き延びる為に、皆好きでもない人と仲良くして過ごす。
みんなにとっては当たり前の事が、私には窮屈に思えて仕方がなかった。
少し人と変わっているという理由で、人の輪から外される。
その、人の輪に入らないと、狭い空間の中で孤立してしまうのだ。誰かのたった一言で。
皆そうならないように、三年間必死に誰かに縋りついて生きていく。
たった三年間という学校生活だが、その教室の中に入ると三年という短い月日がとてつもなく長く、終わりがないものだと思えてくる。
私はそんな学校が大嫌いだった。
友達はいる方だし、別に虐められてもない。
でも、教室で当たり前のように飛び交う誰かへの悪口、クラスのカースト、いじめ、そんな気持ちの悪い環境で平然と生きているクラスメイトも、 そのどれもが私にとっては理解できず、耐えられなかった。
でも、こんなことを誰かに言える訳ではないから、私は昼休みの終わりたまに、一人屋上でこの気持ちを吐き出すのだ。
そうしたら、少しだけ楽になれる気がする。
涼夏 学校なんて大嫌い。
タタッ
誰かが走り去る音が聞こえた。
涼夏 誰?聞かれちゃったのかな
知らない人だといいけど、、
キーンコーンカーン
昼休みの終わりの鐘が鳴る
涼夏 まあ大丈夫か。戻ろ
花菜 涼夏!昼休みになったらすぐどっかい くんだから〜!!
涼夏 ごめんごめん、ちょっと風に当たりにいってた!!
花菜 また屋上?本当飽きないよね
涼夏 あんまり人が居なくて心地いいのー
花菜 もう!少しは私と一緒に過ごしてよね
涼夏 わかったよ笑笑
花菜 ほら、次移動教室だから行くよ!!
花菜はとてもいい子だ。
私が昼休み一人で屋上へ行っても無理に着いて来ようとしない。
変に干渉してこないので、凄く楽だ。
そして、花菜はこんな私と一緒に居てくれる。花菜に本音を言えたらいいのに。
ドンッ 痛!
ぶつかってしまった。
?? 君、、
涼夏 ぶつかっちゃってごめんね
?? あ、ごめん!大丈夫?
涼夏 大丈夫、こちらこそごめんね
?? 怪我はない?
涼夏 大丈夫だよ じゃあ
?? あっ、
花菜 何か涼夏に用事があったみたいだけど!?
涼夏 怪我がないか気にしてたのかも
私あの人と面識ないし!
花菜 ちょっと!今ぶつかった人陽向くんだよー!?
涼夏 陽向?誰それ
花菜 隣のクラスの超人気者!性格よくて、笑顔がかっこいいって有名な陽向くん!
涼夏 知らなかった
花菜 もう本当に恋愛に興味ないよね!
せっかく涼夏はかわいいのに。
涼夏 恋愛は興味ないかなー
花菜 まあ涼夏はそうか
涼夏 うんうん
クラスの人 あ、涼夏ちゃん!
涼夏 あ、やっほーー
クラスの人 涼夏ちゃんと班同じだった!
一緒に座ろ〜
花菜 え、涼夏と離れた😭
涼夏 座ろう!じゃあ花菜後でね笑笑
花菜 はーい!
起立、礼 ありがとうございました
花菜 涼夏一緒に帰ろうーー
涼夏 ごめん、今日ちょっと図書室で借りたい本あるから帰ってて🙇🏻♀️
花菜 そっかー、わかった!
明日は一緒に帰ろうね
涼夏 もちろん帰ろう!
花菜 約束だからねじゃあまた明日ね!
涼夏 またねー
花菜が嫌いな訳じゃない。けど、今日はクラスの子達と話したのもあって少し疲れてしまったから一人になりたかった。自分の都合で友達を断ってしまうのが嫌だ。自己嫌悪に陥ってしまう。こんな時は、図書室に行って気持ち切り替えよう
陽向 あの、関根さん?
涼夏 はい、あ。陽向くん?
陽向 知ってたんだ!瀬戸陽向です。
涼夏 瀬戸くんね。私は涼夏でいいよ
陽向 陽向でいいよ!さっきはごめんね
涼夏 気にしてたの?全然大丈夫
陽向 あのさ、昼休み屋上に居たのって涼夏ちゃんだよね?
涼夏 え
陽向 俺盗み聞きしてた訳じゃないんだけど、たまたま屋上来てみたら珍しく人が居ると思って。それで聞いちゃったんだよね
涼夏 そうだったんだ
陽向 いつも笑顔で友達が多いなって思ってたからびっくりしたんだ。 何か悩み事でもあるの?
涼夏 ないよ!心配してくれなくて大丈夫だから。さっきぶつかったことも!じゃあね。
陽向 何かあったら言ってね!
涼夏 ありがとう
びっくりした。まさか、聞かれていたのが陽向くんだったなんて。危ない。
これからは気をつけないと。
もう、あんなことにはなりたくない
涼夏 誰にも迷惑は掛けたくない
陽向くん、関わらないようにしなきゃ