(あなた)Side
誠也くんが私の前から消えた……
なんで……
なんで、誠也くんはオオカミになっちゃったの……?
それより誠也くんを探さなきゃ……
どこ行っちゃったんだろう……
私は誠也くんが逃げて行った方へと歩いていた……
その時……
どこからかオオカミの遠吠えのような声が聞こえた
(あなた)「……誠也くん!?」
私は聞こえた方へ
精一杯走った
その時……
森の中に、ぽつんとあるベンチに座っている誠也くんが居た
私は……
(あなた)「誠也くん……!?」
そう叫んで誠也くんの場所まで走り抱きついた
末『天月……?』
(あなた)「良かった、誠也くんが無事で……。」
末『天月、俺のこと怖くないん……?』
(あなた)「怖くないよ。」
末『俺……もう……天月のこと好きになれへん……。』
(あなた)「……なんで?」
末『俺は普通の人間やない……。』
(あなた)「……。」
末『俺な呪いかけられてんねん……。天月みたいな普通の人間と恋するとオオカミになる呪いが……。だから、ずっとお前のこと好きなままでいると、俺は完全にオオカミになってしまうんや……。』
(あなた)「呪いかけられるのなら、呪いとく方法もあるんじゃない……?」
末『えっ……?』
(あなた)「誠也くんが私に言ったみたいに、今度は私が変える番だね!一緒に見つけよ?呪いをとく方法を!」
末『……天月、ありがとう。』
誠也くんは私を抱きしめた
末『天月の事、好きになってホンマに良かったわ。』
(あなた)「誠也くん、帰ろう。」
私たちは手を繋いで
家に向かった
家に着いた後も
誠也くんは私にベッタリで
(あなた)「誠也くん、雨に濡れて冷えてるし、またお風呂入る?」
末『……今、俺風呂入ったらどうなるか分からへん。』
(あなた)「そっか……。じゃあ、ホットタオルで身体ふくだけでもしようか。」
末『うん……。』
私は誠也くんの身体をホットタオルでふいた
別のタオルで自分の身体もふいた
(あなた)「今日は、もう寝よう?」
末『うん。』
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