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平日は出勤、休日は好きな音楽を聴いたりアニメを見たり
悪くはないけれど良くもない
そんな日々の繰り返しだった。
その日は偶々訪れたビデオ店で好きなCDを探していたんだ。
そこまで有名じゃないけど、知ってる人は知ってる曲。
意外とすぐに見つかって、一枚しかないそのCDに手を伸ばした。
その時、隣にいたお客さんと手がぶつかったんだ。
僕がそっちを見ると、相手も僕を見てたみたいで目が合った。
今思えばこの時には既に惚れてたんだ。きっと。
しばらく見つめ合って、それから二人とも笑い出して
CDは譲ってくれたんだけど、なんだかソワソワしちゃって
せっかくだから僕の家で一緒に聞きませんか？
って誘ったらびっくりした顔してたんだ。当たり前だよね、ﾊﾊ
それから仲良くなって、予定が合う時は二人で出かけるようになったんだ
好きなものが良く似てるのもあってすごく楽しかったんだ。
会う度に胸の中の想いが膨らんでいって
それから半年くらいして告白したんだ。
いつも通り僕の部屋でCDプレイヤーから流れる曲を聴きながら
’’君が僕の恋人なら、きっともっと楽しいんだろうな’’って
みんなが想像するようなロマンチックな演出も言葉も言えなかったけど
それでも喜んでくれた
恋人になったからと言って特段変わったことはない
強いて言えば
一つのCDプレイヤーに繋がった一つのイヤホンを二人で一緒に使うようになったことくらいだ
僕は必ず右耳だった
特に意味もないまま過ぎ去る日々を変えてしまった
恋の力って凄いよね
次の週の土日、車をレンタルして遠出することにしたんだ。
特に目的はない、行き当たりばったりの自由気ままな二人旅
とても待ち遠しかった感覚を今でも良く覚えているよ
コメント
5件
気長に待ちすぎましたー！！💦 触れ合って恋に落ちるなんて凄くロマンチックですね！！✨✨ 結月の勝手な思い込みかもしれないですが、最後の文に少し違和感を感じたんですけど気のせいですかね、？？
今回もめちゃくちゃ良かったです！！！！ へぇー…一目惚れしたんですね！(？) …今回の主人公、凄く勇気がありますね！ 普通、そんな事は言えませんよ！！(？) ふふ…付き合う事は出来たんですね！！ でも…それが過去の話だったら… 最初で最後の恋の話だったはずなので 本当に過去の話なのかもですね…(？) 次回も楽しみに待ってます！！！！
過去形と現在進行形の混じった文章になってるかもですがご了承です。
