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#魔道具職人
こはる
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自転車和尚
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チアユの唐揚げと甘露煮を作って、どちらもミーニャさんに7割食べられて。
あとは散歩中に幾つか気になった事を聞いたりもした。
たとえば今朝散歩中に見て、気になったこんなこととか。
「そういえばピンクの腕章をつけた人が10人くらいいましたけれど、あれは片付け要員ですか」
「そうニャ。冒険者ギルド経由で10人、配置に付いてもらっているのニャ。早朝に全員で前夜祭の片付けをして、祭りがはじまったら会場付近整備の他にシーツや下着の洗濯もお願いするのニャ。あの中にいるうち3人は清浄魔法持ちの冒険者で、指名依頼しているのニャ」
「そういえばアライアさんが、一緒にご飯を食べていましたけれど」
「指名依頼した3人、ミローシャとアルケナ、ルリアは各地のお祭りや集会で指名依頼される冒険者なのニャ。アライアと知り合いでもおかしくニャいのニャ」
なるほど、そういう冒険者もいるわけか。
冒険者というと、どうしても戦闘か護衛のイメージがあるけれど。
前世では冒険者や冒険者ギルドとあまり接点がなかったから、よく知らなかった。
あとは昨晩から気になっていたことについても、聞いてみた。
「前夜祭も今朝も、男性の猫獣人さんを見かけていないのですけれど、何か別の作業をしているんですか?」
「村には3人しかいないから、見かけなかっただけニャ。それにニャーイさんは齢であまり家の外にでないし、ニャースさんとニャートさんはあまり食べない人なので、2人とも前夜祭は空いている真夜中にさっと食べて帰っているのニャ」
なるほど。
なんて感じで話をしているうちに、ジョンやアライアさんも戻ってきた。
そして。
「もうすぐ30分前ですけれど、今回は早めに行って並ばなくていいんですか?」
俺も微妙に気になっていたところを、ジョンが尋ねた。
「問題ニャいニャ。他の料理は先着順取り放題ニャけれど、インガンダ・ルマ料理だけは全員が食べられる様に、取れる数が決まっているのニャ。そして料理の種類も、インガンダ・ルマ料理以外は変わらないと思うのニャ。
あ、でも、そろそろ行ってもいいのニャ。皆お腹が重いからゆっくり出てくると思うけれど、早めに並んだ方が早く食べられるニャ」
そんな感じでゆっくりと家を出て、会場の広場へ。
テーブル上で椅子にもたれている人も30人はいるし、昨晩と同様の食事をかっこんでいる猫獣人さんもそこここにいる。
知っている人では、ホーニャさんとヘイニャさんの2人が朝食? をかっこんでいた。
どうやら2人とも、早朝のダレダレ状態から復活した模様だ。
服装はそのままだけれど。
あとヘイニャさんと一緒に来た男性は、やっぱり見当たらない。
さて、ミーニャさんに案内されて並んだのは、前夜祭の時とは違う場所だ。
カウンター状に設置されているテーブルはひとつだけ。
そこに俺達を含めて、20人ほどが並んでいるという状態だ。
「こっちはカウンター1つだけなんですね」
「予め用意してあるインガン・ルマを出すだけなのニャ。前は1人1食1皿だったのニャけれど、それでは量の調節ができないから、今回から1皿の量を減らして、かわりに3皿まで取っていいことにニャったそうニャ」
これはきっと、昨晩あたりに聞いたのだろう。
そう思いつつ、更に聞いてみる。
「皿ごとに料理も違うんですか?」
「例年は刺身オンリーなのニャ。生が一番効果が高いのニャ。違いは部位と、お好みでかけるドレッシングだけなのニャ。でも今年は量が多いから、何か他に出す可能性もあるニャ」
「朝、散歩している時に聞いたけれどさ。今年は生と塩焼き、煮物が出るそうだ。特効薬としての効果は生、塩焼き、煮物の順で効果が高いと言っていた」
ミーニャさんやジョンが言うところの効果とは、きっと流し出す効果のことだ。
つまり、それだけ危険が多いいと。
大丈夫、アライアさんの助言にしたがって、ちゃんと安心のしるし魔法をベースにした新魔法を考えてきている。
食べ始めたら発動する予定だ。
さて、そろそろ時間だろうか。
俺達の後ろも、そこそこ列が伸びている。
なんて思ったところで、カウンターの方にピンク色の腕章の女性が3人やってきた。
1人がカウンター上とその周囲に、清浄魔法と思われる魔法を念入りにかける。
そして残り2人で、自在袋らしい袋から、料理が載った大皿を出して並べ始める。
あれ?
「料理を出すのは、ターニャさんたちじゃないんですか?」
「祭りで食べる料理は、もうそれなりの量を作って自在袋に入っていると思うのニャ。ニャので配るのは、2人でなくてもいいのニャ。2人とも料理を作って一休みした後は、普通に祭りに参加するのニャ」
なるほど。
そう思ったところで列の前、カウンター方向から声が聞こえた。
「それではインガン・ルマ料理の配布を開始します。1人1食につき3皿までです。それより多く取ろうとした場合は、罰としてホウトン村に伝わる禁呪文『食べ物の恨みは恐ろしいのニャ魔法』がかかりますのでご注意ください」
何だ、そのホウトン村に伝わる禁呪文というのは。
気になるので聞いてみる。
「何なんですか、その禁呪文というのは」
「聞かないほうがいい。きっと後悔する、私が」
何故かアライアさんがそう答える。
アライアさんは、知っているということだろうか。
私が後悔するとは、何故なのだろう。
そう思いつつ、進み始めた列を前に前に歩いていく。
コメント
1件
おつかれさま、はる。だわ。 今回もホウトン村の空気感がすごく良かったな。ミーニャさんの猫語(「ニャ」混じり)が特徴的で、ついニヤニヤしながら読んじゃった。あと、アライアさんの「禁呪文」のくだり、何か知ってそうで怖い(笑)。インガン・ルマ料理の効果とか、清浄魔法持ちの冒険者が片付け担当してるっていう細かい設定もリアリティあって好き。本番前にここまで世界観を構築してるの、すごいわ。 続きが気になる…特にあの禁呪文の正体と、アライアさんの過去が気になる。次話も楽しみにしてる🔥