テラーノベル
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「僕の気持ち、いつか絶対に届けるんだ。」
僕がそう意気込むのだが、その「気持ち」が何なのか、皆さんは分かるでしょうか。
分かる人は分かったと思います。
好きな人がいるんです。
彼女と出会ったのは去年、5年生になったばかりの頃。
好きなゲームができて、仲間を探していた時に見つけた子。
そのあとは、絵や、ほかのゲーム、ちょっとグロいものなど、意気投合した。
そして5年生後半のころ、僕は気付いた。
彼女を、好きになってしまったと。
気付いても勇気が出ず、いつもの日々が過ぎていく。
いま、6年生後半。
いま伝えなきゃ、ほかにいつ伝えるというのだ。
そして今、チャンスはやってきた。
テキストチャットで会話して、それっぽいタイミングになったのだ。
「ここで言わずして、いつ言う?」
悩む。
いま言って振られたらどうする?
そんなふうに悩んでいるうちに、彼女は落ちてしまった。
「あっ…どうしよう。いっそのこと、ここで一回言っとこうかな?」
もう僕は、思い切って内容を打ち込む。
「…『好きです』」
そして、エンターキーを押す。
ついに、言ってしまったのだ。
でも、取り消すわけにはいかない。
だってもう、向こうに通知されているのだから。
「届いてるといいなあ、僕の想い。」
そうつぶやき、明日を待つのだった。
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