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第23話 「旅路は続く」
街道を抜け、風景は次第に岩場へと変わっていく。乾いた風が吹き、旅が「本格的に始まった」ことを誰もが感じていた。
少し前を歩くごんざれすは、景色に夢中だ。
「おお!見ろよつきの!あの岩、顔みたいじゃね?」
「……ほんとだ!」
つきのは淡々と返しつつ、
無意識にごんざれすの背後に位置取っている。
(周囲確認、距離、敵影なし)
――守る位置。
「つきの、歩くの早くない?」
「ごんざ、迷子にならないでよ?笑」
「えぇ?!俺そんな子供じゃ……」
言い切る前に、足元の小石でつまずく。
「うわっ――」
即座に腕を掴むつきの。
「ほら」
「……」
ごんざれすは顔を真っ赤にして黙り込む。
(可愛い。
……いや、今は任務中だ)
つきのは表情を変えないまま、手を離した。
後方。
「ゆーまっち、地図そっちちゃう?」
「……いえ、こちらで合っています」
「ほんまに~?さっきも言うてたで?」
「今回は確実です」
こむぎは少しだけ覗き込み、
すぐに笑った。
「ほな信じるわ。ゆーまっち頭ええしな」
ゆーまは一瞬言葉に詰まり、
「……その、信頼はありがたいです」
と、小さく答えた。
山田は、たくぱんの様子を横目で見ていた。
(……また無理しとる)
「なぁ」
「何だ」
「前出過ぎや。俺が後ろ見る」
「……」
「命令やない。提案や」
一拍置いて、たくぱんは頷いた。
「……任せる」
それだけで、山田は満足そうに前に出た。
「お腹すいたっす……」
「え~?さっき食べたじゃん、そーちゃん!」
「甘いのは別腹っす」
きゅーはくすっと笑う。
「しょうがないなぁ」
(……無理。
可愛すぎるっす)
そーは顔を背け、深呼吸した。
うたが少し足を止める。
「……大丈夫?」
「うん、ただ考え事」
「ならよかった。」
はるてぃーはそれ以上聞かない。
ただ、歩幅をうたに合わせる。
それが当たり前みたいに。
最後尾。
「ねむろ、大丈夫?」
「す、すみません……」
「いいよ。俺が後ろにいる」
ねむろは一瞬だけ顔を上げ、
すぐに俯いた。
(近い……近すぎる……)
あすたはその反応を見て、
楽しそうに目を細めた。
誰も言葉にしないが、
それぞれの「想い」は確実に育っていた。
この旅は、まだまだ続く───
第24話 ッスー…..♡900 投稿予定
欲張ってごめんなさい☆