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ドラゴン店長
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お湯の中の葉っぱ
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Nemuri
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### 第三部:星屑の夜、怪物の三兄弟(前編)
### 第一章:深夜二時のポテチ強奪戦と、もう一つの引力
古代演習場での大激戦を完璧な「手加減(不殺)」でハメ倒し、学園裏の特務部隊を完全に生け捕りにした日から数日。
「私立 烏鷺ノ宮魔導寄宿学院」の地下に佇む秘密 of 地下寄宿室は、深夜二時を回っても相変わらずの熱気に包まれていた。
「おい、待てコラ圭介(けいすけ)!! テメェ、俺が翡翠寮の売店で神速の体術(並)を駆使してラスト一袋をもぎ取ってきた『超濃厚明太子マヨ味』のポテチを勝手に開けてんじゃねぇよ!!」
灰色の超ロング萌え袖をこれでもかと捲り上げ、部屋のソファを踏みつけて絶叫したのは蹴介(しゅうすけ)だ。
「ひゃはは! 良いじゃねぇか蹴介! 食べ物の恨みはガチバトルで晴らそうぜ!」
緑のフードを翻し、緑の萌え袖をぶんぶん振り回しながら、唯我独尊の魔拳を小さく爆縮させて笑う圭介。
「……うるさい。深夜に魔拳の重力波を出すな。僕の天体演算の脳内処理がコンマ数秒ブレる」
水色の猫耳フードを直しながら、ソファーで渉(わたる)と並んで優雅にココアを飲んでいた遼太(はるた)が冷淡にため息をつく。
「そうだよ、脳筋ヤンキーの圭介くん。ハルたんの言う通り、深夜の糖分補給は静かに効率よく行うのが黒曜寮の知性だよ。はい、ハルたん、マシュマロ追加ね」
ピンクの超ロング萌え袖をパタパタさせながら、渉が生意気な口調で遼太のカップにマシュマロを放り込む。二人は古代演習場の戦いを経て、お互いが「世界の因果から消された実の兄弟」であることに、とうに気づいていた。けれど、あえてそれを大騒ぎせず、今まで以上にベタベタと仲良く同じソファーを占領しているのが、彼らなりの新しい絆の形だった。
「……ふん。ポテチの塩分より、あいつらのベタベタした空気の方が胸焼けするな」
ネイビーブルーのフードの瑠偉(るい)が不機嫌そうに毒づくと、ライトブルーのフードを跳ね上げた実の弟・倫太郎(りんたろう)が「兄さんの言う通りだ。あんな甘ったるい空間、僕の絶対零度で一瞬で物理的凍結させてやろうか」と男らしくハキハキとした口調で魔導書を構える。
「あはは! 倫太郎くんは本当にお兄ちゃんが大好きだねえ! じゃあ、ボクは空間を細切れにしてマシュマロを山分けにしちゃおうかなー」
黄色のフードの耳をぴこぴこと揺らし、溯(さく)がのんびりと空間断裂の残像を揺らす。
「ダメだよ溯。部屋を壊したら要(かなめ)くんに『拳骨の神威』を喰らっちゃうからねえ。あはは!」
黄緑の猫耳フードを揺らし、満面の笑顔のまま物嘘なことを言う秀兎(しゅうと)の隣で、賢太(けんた)が「部屋の壁なら、俺の鉄壁闘気でいつでも十万倍に補強してあるから大丈夫だぞ」と真面目に身構えていた。
その様子を、大翔(ひろと)が「消灯時間はとっくに過ぎている。教官室のハッキング結界の維持はあと1時間だ」と静かに告げる。
「ガハハハハ! お前ら、夜更かし最高じゃねぇか!!」
中央で赤のフードを元気よく弾ませ、要(かなめ)が巨大な魔剣の木箱に寄りかかりながら豪快に大笑いした。彼の圧倒的な「器のデカさ」が、深夜の地下室に漂う天災級の殺気を一瞬で温かい凪へと変えていく。
そんな14人のいつも通りの大騒ぎのなか、茶色の犬耳フードを深く被った翅(つばさ)は、地味なモブ生徒Aとしてソファーの隅に縮こまりながら、静かにオレンジジュースを口に運んでいた。
(……あの日、僕は蹴介と『本当の双子』としての魂を取り戻した。如縣と千導の二人も、お互いが兄弟であることに無事気づいてくれた。でも……)
翅が茶色の超ロング萌え袖の隙間からそっと視線を巡らせる。
電算ハッキングの最中に泰輝(たいき)が隣に座った瞬間、顔を真っ赤にして黒のフードを被り直した怜(れい)。
脳内のノイズと激痛に耐えながら、満面の笑顔で溯の頭を撫で回している秀兎。
彼らはまだ、歴史の闇に引き裂かれた「本当の兄弟、双子たち」の真実にたどり着いていない。
正式に「三兄弟」である真実にたどり着く前の、何処にでもあるただの「普通の夜の光景」。
しかしその裏では、新たな血脈のざわめき(蹴介&圭介、そして翅の因縁)を孕みながら、次なる真実の夜へ向かって、秘密の地下寄宿室の空気は静かに熱を帯び始めていた。
### 第二章:星屑の夜、怪物の三兄弟(中編)
「あはは! 蹴介と圭介、本当に仲が良いなあ。ポテチ一袋でそこまで野生のオーラを滾らせるなんて、僕、感心しちゃうよー」
黄緑の猫耳フードをパタパタと揺らしながら、秀兎(しゅうと)がいつも通りの満面の笑顔で、ソファーの背もたれからひょっこりと顔を出した。その黄緑の超ロング萌え袖の先からは、相変わらず可愛い小石(爆弾)がチリンと音を立てて転がり落ちる。
「仲が良いだとォ!? 秀兎、テメェ目ぇ腐ってんじゃねぇのか! 俺はこの魔拳ヤンキーに、大神流の三連獣牙烈脚を喰らわせたくて今、必死に手加減(中の下)の逆演算をしてる最中なんだよ!」
灰色の萌え袖を激しく振り回し、顔を真っ赤にして叫ぶ蹴介(しゅうすけ)。
「ひゃは! 望むところだぜ蹴介! お前のそのよく動く足、俺の桐生流の魔拳で力ずくでへし折ってやるよ!」
緑のフードの下で、圭介(けいすけ)がニカッと猛獣のような笑みを浮かべ、緑の超ロング萌え袖の先から、ほんのコンマ1ミリだけ神殺しの焔を明滅させた。
そんな二人の、いつもの「脳筋喧嘩友達」の泥仕合。
秘密の地下寄宿室に集まる14人にとっては、何処にでもあるただの「普通の夜の光景」のはずだった。
けれど、その時。二人の後ろで静かにジュースを飲んでいた茶色の犬耳フードの翅(つばさ)の手が、ピタリと止まった。
その脳内に、昼間の戦闘時の異常な魔力同調の残滓が、突如として激しい高周波のノイズとなって押し寄せてきたのだ。
『――蹴介、圭介! 待ってろ、俺がこの神速で、二人の手を掴んで連れて逃げてやる!』
『――兄ちゃん! 痛いよ、拳が止まらないんだ!』
『――泣き虫のくせに、俺の後ろをトコトコ付いてきやがって!』
ドクンッ!! と翅の心臓が激しく脈打つ。
一人の不安に隠れて「地味なモブ生徒A」を演じていた彼の脳裏に、世界の因果から消し去られた、生き別れの「本当の兄弟」の記憶が濁流となってフラッシュバックした。
(……え? うそ、だろ……。僕がずっと探していた、うるさくて不器用な『もう一人の兄さん』って……)
翅の茶色の超ロング萌え袖が、ガタガタと小刻みに震え始める。その瞳から、大粒の涙がポロポロと地面へ滴り落ちていく。
あの日引き裂かれた時に感じた、空間を殴り飛ばすような圧倒的な【魔拳】の熱。そして、自分の神速と完璧に対をなす、大地を揺るがす【脚力】の重み。
パズルのピースなんて生易しいものじゃない。世界のシステムを書き換える御門怜(れい)の電算画面すらエラーを起こした。圧倒的な「格闘名門の引力」が、三人の脳内隠蔽数式を内側から木っ端微塵に爆破した。
「……なぁ、蹴介。圭介。お前たち、さっきから『足をへし折る』だの『拳で解決する』だの、随分と懐かしい喧嘩の仕方をしてるな」
その時c、ソファーから立ち上がった水色の猫耳フードの遼太(はるた)と、ピンクの超ロング萌え袖をパタパタさせる渉(わたる)の二人が、すべてを察した瞳で静かに二人の間に割り込んだ。すでに真実を知り尽くした双星のコンビだ。
「……如縣の難しい計算は俺には分からねぇよ」と灰色の袖で涙を隠そうとする蹴介。
「俺にも分からねぇよ」と緑の萌え袖を震わせる圭介。
しかし、二人の瞳の奥では、大神家の狂犬の紋章と、桐生家の魔拳の波形が、翅の放つ神速のオーラと完全に反転同調し、激しく明滅し始めていた。
「隠さなくていいんだよ。君たち三人の魔力回路、コンマ1ミリの狂いもなく完全に同調している。……格闘術の頂点に君臨する、歴史の闇に引き裂かれた本当の『三兄弟』だ」
渉が眼鏡のブリッジをクイと押し上げ、世界の隠蔽を暴く冷徹な声を響かせた。
「思い、出した……。俺がずっと探してた、俺の後ろをトコトコ付いてきて、魔拳の力が暴走して泣きじゃくっていた最高に可愛い弟は……圭介、テメェだったのかよ!!」
蹴介が灰色の萌え袖でぐしゃぐしゃに顔を覆い、その場に崩れ落ちるようにして大号泣した。
「兄ちゃん……! 嘘だろ、俺のためにすぐ熱くなって、全力で怒ってくれた俺の本当の兄貴は……蹴介、お前だったのか!!」
圭介もまた、緑のフードの下から大粒の涙をボタボタと床へと滴り落とし、緑 of 萌え袖を激しく震わせて咆哮した。
「……そして、二人とも。僕を置いて、勝手に二人だけで完結しないでよ」
茶色の犬耳フードをゆっくりと脱ぎ捨てた翅が、涙に濡れた顔のまま、二人に向かって両腕の茶色の超ロングな萌え袖を大きく広げた。その瞳には、光と影、そして焔のように反転した三人の格闘覇者の紋章が、美しく発光していた。
「ステップを失敗して泣いたのも、枕元に変な野草を置いたのも……全部、僕だよ。蹴介にいちゃん。圭介にいちゃん」
「「翅(蹴介)ぉおおうっ!!! 会いたかった、ずっと会いたかったぞおおおっ!!」」
大部屋の静寂を完全に消し飛ばす、三兄弟の慟哭の咆哮。
灰色、緑、茶色の超ロングな萌え袖が、お互いの細い身体を壊れるほど強く、強く抱き締め合ったその瞬間、大神の【光の脚力】と桐生の【唯我独尊の魔拳】、そして飛影の【影の神速】が、十年の時を超えて完全に一つに融合(シンクロ)した。
ドォオオオオオン!!! と、三人の周囲の時空が文字通り物理的に反転。地下室の家具や埃の全てが宙へと浮かび上がり、虹色の魔力旋律が鳴り響いた。
「ガハハハハ! 最高じゃねぇか、お前ら!!」
赤のフードを元気よく弾ませ、要(かなめ)が涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら豪快に大笑いした。
「これで本当に、14人全員の『隠し事』も『生き別れの三兄弟』も、全部出揃ったな!!」
すべてを察しながらも、二人の兄の平穏を守るために優しい嘘を抱えていた翅。しかし、如縣と千導の誘導、そして魂の引力によって、三人の絆は完全に本物となった。
「よーしお前ら! 旅の打ち上げだ! 残ったポテチは全員で山分けだぞォ!!」
要の豪快な号令とともに、地下寄宿室には、遠慮のない対等なタメ口と、どこまでも青く、愛おしい十四人の笑顔が弾けた。
不殺の鉄則を抱きしめながら、世界を優しく、激しくひっくり返す彼らの【最強不殺の学園生活・第二部】は、秘密の地下寄宿室の扉の向こうで、どこまでも賑やかに続いていくのだった。
(第三部・第二章――完)
コメント
4件
作家、向いてるよ!
さ、最初… ぽ、ポテチで?!
おおお、ついに蹴介・圭介・翅が三兄弟として再会したか…! 正直、ポテチ争奪戦から始まる流れがもう「いつもの日常」って感じで微笑ましかったんだけど、そこから一気にフラッシュバック&号泣の兄弟再会シーンに持ってく構成、マジで熱すぎるわ。三人の萌え袖が抱き合う瞬間、時空が反転する描写とか「そう来たか!」ってなった。要の「ガハハハ」で全部包み込む空気感も含めて、この作品の“強くて優しい世界観”が炸裂してた🔥 続きも楽しみにしてる!