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みぅ🤍🥀です。第5話、読み終えました。 病室のシーン、すごく切なかったです。心音くんの「貧血」って嘘、絶対何か隠してるよね…。ロゼが抱きしめた時の心臓の音とか、心音くんの「待ってる」って言葉の裏にある覚悟がひしひしと伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。 みんなでわちゃわちゃしてる日常の温かさと、その裏にある別れの予感の対比が本当に上手くて、最後の一文で全部ひっくり返された気分です。続きが気になる…!
てんしょん・rzso・学パロ
・rz視点
・幼なじみ設定
・切ない系(そうなってたら嬉しい)
白い、あまりにも白い病室で目を覚ました心音は、驚くほど穏やかだった。
カーテンの隙間から差し込む西日が、彼の頬を透かし、まるで最初から実体のない幻を見ているような錯覚に陥る。
so「……ごめん」
酸素マスクを外した彼が、最初に出した言葉がそれだった。
rz「っ……謝るなよ」
so「でも……俺のせいで、文化祭、台無しにしちゃったから……」
rz「別に心音のせいじゃない。誰もそんなこと思ってねーよ」
lp「…ロゼも心音も、一旦落ち着け。一先ず、心音が無事でよかった。それやろ?文化祭もほぼ終わりに差し掛かった時やったし、誰も気にしとらへんよ」
らぴすが努めて冷静なトーンで割って入る。その言葉に、強張っていた俺の肩から少しだけ力が抜けた。
rz「……ありがとな、らぴす。……そうだよな、心音が無事でよかった。本当に……」
so「っ……ロゼ……」
mk「なぁ、心音。お医者さんは……なんて言ってたん?」
みかさが、不安を隠しきれない瞳で尋ねた。仲間たちの視線が心音に集まる。
心音は一瞬だけ視線を泳がせ、それからいつものように笑みを浮かべて見せた。
心音「……貧血だってさ! 久しぶりの学校と文化祭で、テンション上がりすぎちゃったみたいw 」
「なんだよそれ!」とらいとが笑い飛ばす。けれど、俺の胸の奥には、澱のような違和感が沈んでいた。
本当に、ただの貧血なのか?
あんなに熱く、あんなに呆気なく、命の火が消えそうだったあの崩れ方が……?
けれど、笑っている心音を前に、それ以上問い詰める勇気は今の俺にはなかった。
lp「ほんとお前なぁ……。笑い事やないやろ。冷や汗かいたわ」
ml「…はしゃぎすぎて倒れるとか子供じゃん」
so「まだ18じゃないから、子供だよw」
lp「俺らの中で18なのは、まだみかさとロゼらいだけやもんな」
mk「そう言えばそうやん! お前ら、もっと年上を敬えよ」
li「年上って言っても学年同じやろw」
ml「そーだそーだ。敬われたいなら、敬えるような所をつくれよ」
lp「あ、それなら俺にココア奢ってくださいよ、みかさお兄ちゃんw」
li「俺には駅前のドーナツな、みかさお兄ちゃん!」
ml「俺には……一生奢ってくれていいよ、みかさお兄ちゃん」
mk「もう、嫌だこの人たち……!!らいとに関してはお前も18歳やろ!」
li「みかさは4月で俺は7月やん。てことでごちになります!」
mk「最悪や…」
軽口を叩き合ういつもの光景。病室の殺風景な空気が、一気に自分たちの色に塗り替えられていく。
lp「ほら、心音もなんか強請っとけ!」
so「え? うーん……じゃあ、プッチンプリン奢ってよ。…みかさお兄ちゃんw」
lp「……お前、それは確信犯やろ」
ml「可愛子ぶってるやつがいまーすw」
so「ぶってねーわ!食べたいだけだわ!w」
mk「……ったく。明日のお見舞いで持ってくるわ」
so「え?! いいよ、お見舞いなんて……」
li「いや、逆に来ない選択肢ないやろ」
ml「日中暇だと思うから、仕方なく話し相手になりに来てあげるだけだし」
lp「メルトなぁw 俺も暇つぶしになりそうなもん、一緒に持ってくるわ 」
so「……ありがと、みんな」
心音が、ふにゃりと眉を下げて笑う。その笑顔は、どこか遠くへ行ってしまいそうなほど優しかった。
li「まぁ、早よ心音が元気ならんと、ロゼが寂しいもんなぁ?w」
rz「はぁ?!おい、らいと?!?」
不意に自分の名が上がって、俺は心臓が口から出るかと思った。
何を言い出すんだ、この変態博多野郎は!
so「あははw なぁに?ロゼは俺がいないと寂しいの?」
熱っぽく笑いながら覗き込んでくる心音。わざとだ。俺がどう反応するか分かってて弄んでいる。
rz「はぁ…。そりゃ、寂しいだろ。……ずっと隣にいた奴がいないと、落ち着かないんだよ」
so「っ……はぁ?!///」
今度は心音が顔を赤く染める番だった。
誰も喋らなくなり、何とも言えない甘酸っぱくて気まずい時間が流れる。
「みなさーん、もうすぐ面会時間終わりますよー」
廊下から響いた看護師さんの声に、全員がびくりと肩を揺らした。 誰からともなく笑いが溢れ出し、みんなが「また明日」と口々に言いながら立ち上がる。
最後に俺が病室を出ようとした時、袖口をクイと引かれた。
so「……ロゼ」
心音の声に呼び止められ、俺はらいと達に先に行くよう合図を送った。
ドアが閉まり、再び静寂が部屋を満たす。
rz「……どうした?忘れ物か?」
so「あのさ、ロゼ。……その… 一回、抱きしめてくんない?」
rz「は……?」
心音からの衝撃的な一言に、声が裏返った。
so「あー、ごめん! いきなり。無理だったら全然っ……」
心音の言葉を最後まで聞かずに、俺は彼を腕の中に閉じ込めた。
嫌なわけがない。ただ、心臓の音がうるさすぎて、それが彼に伝わってしまうのが怖かっただけだ。
おずおずとした手つきで、心音が俺の背中に腕
を回してくる。
薄い病衣越しに、彼の体温が伝わる。……熱い。まだ、熱が下がっていないんじゃないか。
so「……ロゼ。いつも、ありがとね」
rz「別に。俺が勝手にしてることだ」
so「だとしても、だよ……」
rz「……明日も来る。騒がしいだろうけどアイツらも連れてくるわ」
so「……うん。待ってる」
心音は俺の胸に額を預け、消え入りそうな声で続けた。
so「……もし。もし、また学校に行けるようになったら。……また、ロゼたちと馬鹿騒ぎしたい」
rz「……!そうだな。なら、……早く良くなれよ」
so「……うん。ありがと」
ゆっくりと腕が解かれる。
離れ際に見た心音の顔は、真っ白で今にも消えてしまいそうなのに、この世の何よりも綺麗だった。
「じゃあな」と手を振って、俺は病室を後にした。
その時の俺はまだ、心音がついた「貧血」という嘘の裏側に、どれほどの覚悟と絶望が隠されていたのか。
そして、この抱擁が「再会の約束」ではなく、
彼なりの「永遠の別れの挨拶」だったことに、
気づけずにいたんだ。