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何分かすると彼の意識が戻ったとたん彼は僕を殴った。僕は混乱していた。混乱してる中でも彼は何回も僕を殴った。だんだんと口の中で血の味がした。彼は僕にこう言いながら殴っていた。
「お前のせいであいつ逃げただろ。」
「どうしてくれんだよ!ああ?」
僕にとって彼の隣に居たやつなどどうでもいい。
僕は殴られてるのにも関わらず嬉しかった。
彼が僕に構ってくれてる。今の空間は僕と彼だけだ。僕は嬉しかった。そう思ってるうちに彼は殴るのを辞め僕と何秒かだけ見つめあった。
彼は僕を見て引いていた。
「お前、なんでヘラヘラしてんだ。」
僕は黙っていた。
「おい、なんとか言ったらどうだマゾ」
僕は口を開いた。
「だって、君を愛してるからだよ」
彼は疑問でしかない顔をしていた。そおすると彼は僕を抱きしめた。それはそれはとても強く肋が折れるかと思うぐらいの強さだった。
僕はその行動に驚いた。先程まで引いていた彼が僕を抱きしめた。そして彼が僕の耳元で囁いた。
「きっしょ。」
僕は期待していたのとは違くて動揺した。彼は僕から離れた。そして、モノ扱いするような目で見下してきた。
僕は急に彼から突き放されたように感じた。そして、彼が僕の目の前から去ろうとした時、僕は彼の足を掴んだ。震えで声が出ないが振り絞って出した。
「僕から離れないで。何でもする。だから離れないで。」
僕は必死で鼻水を垂らし口から血が出ながら言った。でも彼から見たら醜いものだったと思う。
それでも良かった。僕から離れないで欲しかった。
彼はしばらく考えたあとこういった。
「そんなに俺が好き?。んじゃさ、どんなことあっても俺から離れないでね」
彼は僕に微笑みながら言ったきっとこれは僕がどれだけ持つかを見たいんだと思う。