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🇮🇹日本!日本!こっちなんね!
🇯🇵あっ、すみません遅れました。
ある日、珍しく仕事が入っていなく、久しぶりの休日が取れた。
だが取れたものの、暫く仕事詰めの中で生きて来たというのもあり、何をしたら良いのか分からず暇を持て余していた。
そんな時、私のスマホに一本の着信が入る。
見ればイタリアさんからだった。
電話に出ると、『一緒にお茶をしないか』という内容だった。
断る理由等無い。私は即承諾した。
🇮🇹いやぁ〜朝からごめんなんね!久しぶりに日本と2人で話したかったんね!だから電話させてもらったよ。
イタリアさんと待ち合わせをしていたカフェに着くと、イタリアさんは既に着いていた。
イタリアさんはカラカラと笑いながら飲み物を頼む。
久しぶりにイタリアさんに会ったものだけど、本当に明るくて変わり映えが伺えない。
私はそれに安堵し、自然と笑みを溢す。
🇮🇹ねぇちょっと!日本は何飲むんね?
🇯🇵あっ、じゃあ私は珈琲で。
🇮🇹あはは、オットナ〜!
私が珈琲を頼むと、イタリアさんは口笛を鳴らして囃し立てる。
🇮🇹本当に飲めるんね〜?
🇯🇵飲んでみます?
🇮🇹嫌なんね!
私は軽くイタリアさんの頬を抓る。すると意外と柔らかくて伸びた。
🇮🇹いひゃい…
それから数時間、私はイタリアさんといろんな話をした。イタリアさんはとても面白くて楽しくて、会話が弾む。
それに普段アメリカさんといるからだろう。とても新鮮な時間を過ごした。
🇯🇵あ…すみません。もう帰らないと…
私は腕時計に目をやる。
時計の針は15時を指していた。
朝、開店してからずっとお店にいたという事に今更気付き驚く。
🇮🇹あっ、分かったなんね!久しぶりに沢山話せて良かったんね!ありがと!
私がそう言うと、イタリアさんはあの明るい顔でそう答える。
気を付けて帰るんね!
と言うイタリアさんの声に背を向けて、私は御礼を言ってお店を出た。
ーー…日本が見えなくなるまで僕は手を振った。
あー…可愛かったなんね。久しぶりに会えて良かった。
僕が言う事一つ一つに笑顔で頷いてくれる。
それがなんとも可愛らしく愛おしい。
🇮🇹はー…
無意識に溜息が溢れる。
んー…早くあの可愛い子を僕だけのものにしたい。
まあ今動いても日本にはアメリカがいる。大きくは動けない。
でもいつか絶対僕のものにしたい。いや、絶対するんね。
あーでもでも、僕のものにする前に日本を傷付けちゃ駄目なんね。
もしそんな事したらその時はーー…
イタリアの目がドス黒く濁る。
🇮🇹痛い目にあうんね
『終』