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ここのカプめっちゃ好きですー!!!さいこう
🐙🌟×💡です。エッッッというよりかはイチャイチャしてるだけ。話し言葉多め。苦手な方は回れ右。
hsrb視点
「おはようございます」
「おはよ」
「珍しい、ライが早起き」
「そう?」
「なんか今日口数少ないですね」
ライの様子がなんだか変だ。いつもはこれでもかというほど話しかけてくるのに。そして心做しか、ライの耳が赤い。
「ライ?」
inm視点
おれの名前を呼んだるべの顔が目の前にあって焦る。今日だけは勘弁。ほんとにほんとに。
「ちょ、なに」
「俺、何かライが悲しむことした?」
「ちがッッ……くて」
「………え?」
驚いたような表情を見せた星導はおれの顔を見てすぐ、何かを企んだような顔をする。
「何か今日センシティブじゃない?」
「ちがうちがうちがッッ……う……!」
「ほら」
「…………っ…」
「黙っても反応してるじゃん。教えて?」
はあ。しゃっくりなんて何年ぶりだろう。おれのしゃっくりは全然止まらない。本当に憂鬱なのだ。こんなの、星導なんかに言っちゃったらバカにされるに違いない。
「…………くり」
「え?」
「…しゃっくり!!」
「なあんだ」
「なんだって何だよ!!」
「ライがそういうの好きになっちゃったのかと」
「はあ………!?」
クスクスと笑う星導。お前のほうがよっぽどセンシティブな思考してるじゃねえか!!
「で、なんで隠してたの」
「え?」
「しゃっくり」
「いや、隠しッッてたっていうか……」
「うん」
「…ヒっ……止まんなくて」
「な、そんなこと?」
「そんなことって……」
140億歳でしゃっくりなんて出なくなっちゃったかもしれないけど、しゃっくりって筋肉痛みたいになるからほんとに嫌いで。思わず星導を睨んでしまう。
「そんな目しないでよ〜るべち怖い」
「だって」
「じゃあ俺がしゃっくりを止める魔法をかけてあげましょう」
長い長いしゃっくりが、止まる?そんなわけ。星導、虚言癖だからなぁ。
「あ、今ウソだと思ったでしょ」
「…」
「絶対止まる。どう?やる?」
絶対、か。ちょっとだけ信じてみよう。
「…………やる」
「まず、大きく息を吸います」
言われた通りに息を吸う。星導も一緒にやってくれて、ほんの少し嬉しかった。
「絶対息吐いちゃだめだからね?」
おれは頷く。そして数秒もしない間に星導の顔が近づいた。
「……っ!?」
は?と言いたいところだが、唇が重なっていて声を出すことが出来ない。そして、星導の長い睫毛が思わず当たってしまうのではないか、というくらい近い。
「ん……っ」
星導の唇は柔らかかった。鬱蒼な気持ちを晴らしてくれるような微笑みでおれの目をじっと見ている。
「ん〜〜〜っ」
星導、おれ苦しいよ。息そんなに長続きしないよ、キスなんてされると思ってなかったよ。
もう限界だ、と思ったとき、満足そうに星導はおれの口元から離れる。
「あはは、顔真っ赤」
「最低。死んじゃうよ」
「でもほら、しゃっくり止まってるじゃん」
そういえば。
「ほんとだ」
「ほら、ウソじゃない」
「でも」
「でも?」
「キスするときは…言ってよ」
「えぇ?なんで」
ニヤっと笑った星導は、自分の髪の毛をおれに投げつけるようにしてまた近づく。
「もしかして、俺の匂い好きだった?」
「ち、が……」
「恥ずかしいか〜〜」
「そんなんじゃない!!」
「ちょ!!」
おれは星導の元から逃げる。確かにいい匂いだけれども。本人になんか、伝えられるわけもないし。
正直、耳が発火しそうだったなんて口が裂けても言えない。